ママレード・ボーイは何故20年後に続編決定したのか勝手に考察!

ママレード・ボーイ続編決定おめでとうございます!

ママレード・ボーイとは、1992年〜1995年に少女漫画雑誌『りぼん』(集英社発行)で連載されていた作品です。その続編が大人の女性向け漫画雑誌『Cocohana』(集英社発行)2013年5月特大号から『ママレード・ボーイlittle』として開始されるそうです。

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それにしても活躍するのが『ママレード・ボーイ』の主人公である光希と遊の子ども……ではなく弟と妹とは驚きです。当時、最終回の時点で光希と遊は大学生であり、そのとき両親に子どもはいなかったはずなので、そこから考えると20歳ほど歳の離れた弟と妹ということになります。離れすぎ!などなどいろいろ気になりますがとっても楽しみです。

さて、今回考えたいのは、なぜ『ママレード・ボーイ』が連載されてから20年近く経ったいまになって続編が始まることになったのか?ということです。20年近くも経っているのに突然続編なんて、驚く人も多かったはずです。わたしも驚きました。
そこでわたしが様々に思いを巡らせて至った結論としては、当時『ママレード・ボーイ』を読んでいた読者が社会に影響を及ぼす年代になったから!だと思います。ちょっと大げさですかね。

『りぼん』を購読する年代が小学生〜中学生の女の子だとすると、『ママレード・ボーイ』の既存読者は現在は25〜35歳の年齢になっていると考えられます。四年制の大学を卒業して就職したとすると、ちょうど仕事にも慣れてきて働き盛りといったところでしょうか。結婚している女性もたくさんいるはずですが、子どもまでいる人はもしかすると半分もいないかもしれません。

さて、そうなると稼いだお金はほぼ自分のために使えるこの年代の女性たち。人数はそう多くはなくても、そこそこ若くてお金を使うとなれば、消費者層としては意外とシェアが大きいのではないでしょうか。あの懐かしの大ヒット漫画『ママレード・ボーイ』の続編ともなれば、この年代の女性たちのハートはそりゃもう鷲掴みにされます。注目度もグッと上がるのを見越しての戦略な気がしてなりません。

さらに言うなら、こういった続編決定などを企画しているのもこの年代の女性なのではないか?とわたしは思っています。先に述べたように、ちょうど働き盛りの女性が多いはずですから、自分が好きだったものを発信してもおかしくはないと思います。

実際、『ママレード・ボーイ』だけではなく90年代作品は様々な形で復活しています。例えば『姫ちゃんのリボン』が2009年にリメイクされて連載されています。さらには、Naverまとめでは『りぼんに付いていた付録まとめ』や『90年代なかよし付録』なども盛り上がっており、その年代の女性たちがTwitterなどのSNSを介して懐かしがりあっています。

以上のように、『ママレード・ボーイ』続編決定の背景には、アラサー女子の力が大きく関わっているんじゃないかと感じました。

そして蛇足ですが、『ママレード・ボーイ』はストーリーも乙女心をしっかり掴む内容になっていて素晴らしいです!思い出補正かもしれませんが。
連載されていた当時に“高校生の男女がひとつ屋根の下で暮らす”という設定はありえない内容でした。わたしの母は「まあ!今時はこんな話が漫画になるの?」と動揺していました。幼かったわたしはなにが問題なのかすらわかっていませんでしたが(笑)。男女がひとつ屋根の下に住む話は『ママレード・ボーイ』から増えていったといっても過言ではないかもしれません。その後の『ベイビィ★LOVE』や『グッドモーニング・コール』でもその設定で大変な人気を誇りました。
『ママレード・ボーイ』の主人公である光希はめちゃくちゃ可愛い!というわけではないけれど、素直で明るくて良い子なのでそれはもうモテます。「こんな女の子になりたい!」と当時の少女たちは憧れていたはずです。そしてまたキスシーンが憧れのシチュエーションすぎるんですよね。保健室、教室、海岸など……。一度は経験したい場所ばかりです。

こういった様々な条件を乗り越えた『ママレード・ボーイ』だからこそ、楽しみにしている人は多いと思います。わたしも心から楽しみにしています。これを機に、読んだことがない人にも読まれるように、わたしも『ママレード・ボーイ』の読者のひとりとしてどんどん推薦したいと思います。

(文:小石原 幸奈)