大型デパート・商業施設が同時リニューアル 新宿エリアの集客合戦加熱

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 世界でも有数の大ターミナル新宿駅の周辺エリアで大型商業施設の改装が相次いでいる。3月6日に「伊勢丹新宿店」と「バーニーズニューヨーク新宿店」、翌日には「フラッグス」2フロアがリニューアルオープン。3月16日から始まる東急東横線・東京メトロ副都心線相互直通運転を前に、各社の集客合戦がスタートしている。

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 売り上げが日本一の百貨店で三越伊勢丹グループの収益の8割を担う「伊勢丹新宿店」は、約10年ぶりに大改装を実施。「真の百貨店を目指す」(三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長 大西洋)という指針で約100億円を投じ、婦人服フロアを中心に内装から環境まで抜本的に改革した。直結する新宿三丁目駅の乗降客数は相互乗り入れの開始によって120%弱増加すると見込まれ横浜方面からの来店も期待されるため、4月から田園調布エリアをはじめ東横線沿線にチラシを投入するなど商圏の拡大を図るという。

 米国発のスペシャリティストアで伊勢丹の子会社として日本に上陸した「バーニーズニューヨーク」は、1号店の新宿店を開店以来初めて大幅改装。VIPフロアを新設し、各フロアでブランドの垣根を超えた提案力を強化している。伊勢丹との資本関係は2006年に解消したが、リニューアルオープン日を同エリアの「伊勢丹新宿店」と合わせることで両店の相乗効果を狙った。「競争が激化しているが、原点に戻って新宿エリアを盛り上げていきたい」(バーニーズ ジャパン代表取締役社長 上田谷真一)

 新宿駅に直結する「ルミネエスト新宿」と「ルミネ新宿」では、2月末から4月上旬にかけて新ブランド1号店や新業態、関東1号店など話題の店舗を導入。東南口のショッピングビル「フラッグス」ではサザビーリーグが運営している2階〜3階の2フロアが3月7日に改装オープンした。南口エリアでは新宿高島屋が新たに金曜日の営業時間を30分延長し土曜日と同様の午後8時半まで営業することで、帰宅前の夜間利用客を取り込む構えだ。

 現在工事中の南口前には、JR東日本が2016年春の完成を目処に地下2階地上33階の複合施設「新宿駅新南口ビル(仮称) 」の建設を進めている。1階〜5階の商業施設部分はルミネが運営し、新宿エリアに求められるライフスタイル提案の店舗を集積するという。また、南口周辺の回遊性を向上させると同時に東口と西口の行来を可能にする「新宿駅東西自由通路」の計画が進行中。JR東日本は各出口をつなげエリアを一体化することで「周辺施設との相乗効果による街の活性化に取り組んでいく」(同・広報)としており、交流拠点の整備と新たなランドマークの完成に向けて新宿エリアの集客合戦がさらに加熱しそうだ。