楽天と東京・名古屋・大阪の三大都市圏で宅配サービスを提供するエコ配は8日、資本・業務提携を行い、楽天がエコ配の株式を取得するとともに、東京都内の楽天の配送サービスにおいて一部協業を開始したと発表した。

同株式取得により、楽天はエコ配の株式15%を保有する株主となる。

楽天では、日本最大のインターネットショッピングモール「楽天市場」の出店店舗向けの物流・在庫管理・出荷等、ロジスティクス分野における支援を強化するため、2010年に物流子会社である楽天物流を設立。

楽天物流では、物流に関わるさまざまなソリューションを「楽天市場」出店店舗に提供することで、物流におけるボトルネックを解消し、各出店者が販促活動への注力を通じてさらなるビジネス拡大に貢献することを目的に、B2B2Cマーケットプレイスに最適な全国規模での物流ネットワークの整備に尽力してきたという。

2011年には、千葉県市川塩浜に初の物流拠点となる楽天フルフィルメントセンター(RFC)市川Iを稼動させるとともに、2012年8月からは、「楽天市場」出店店舗への商品在庫の入出荷、保管、梱包、配送、カスタマーサービス、各種付加価値サービスなどの総合フルフィルメントサービス「楽天スーパーロジスティクス」の提供を開始。

また同年11月には、フランスの大手物流事業者Alpha Direct Services社を完全子会社化することを発表している。

さらに、楽天マートが2012年7月から開始している食品宅配サービス「楽天マート」の配送ネットワークについても、楽天グループが主体となり、複数の配送会社と共に、顧客への”おもてなし”マインドを重視した独自配送体制を展開している。

一方、エコ配は、宅配便サービスを提供する運送事業者として、「ほぼ人力」なリヤカー付自転車を用いた配送や、電気自動車を用いた配送方法の採用、カーボンオフセットの実施により、二酸化炭素をはじめとする温暖化ガス排出を抑えた低価格の配送サービスを展開。

東京・名古屋・大阪の三大都市圏において30を超える配送拠点のネットワーク体制で運営し、主要都市間での翌日配送が可能となっている。

顧客数は10万社、月間取扱荷物数も100万個を突破するなど、2007年の創業以来、飛躍的成長を続けているという。

このたび、楽天によるエコ配への出資に伴い、第一弾として、「楽天マート」の東京における配送体制の強化のための協業を開始。

加えて、エコ配が強みを持つ事業者向け集配サービスにおいても協力して取り組み、エコ配が事業を展開する他の大都市圏における連携も検討している。

楽天は今後ともさまざまな物流会社との連携によって、全国規模での物流ネットワークを整備していくとしている。