銀行トリビア (21) 「振り込み先」を間違えて、お金を振り込んでしまったらどうなるの?

写真拡大

誰かとお金をやりとりするとき、銀行振り込みを利用すれば、直接現金を手渡さなくてすみます。

今は、銀行の窓口へ行かなくても、ATMやネットバンキングで振り込みができるので便利ですよね。

例えば、AさんがBさんに送金するとするとき、Aさんが自分の口座のあるX銀行のATMあるいはネットバンキングで、Bさんの口座の銀行名、支店名、口座番号、口座名義人、それに送金する金額を入力すると、これらの情報が銀行どうしをつなぐネットワークを通して、X銀行から、Bさんの口座のあるY銀行に伝えられます。

情報を受け取ったY銀行は、それに基づいて送金された金額をBさんの口座に入金するというのが、銀行振り込みの流れです。

自分の口座のある銀行と相手の口座のある銀行が同じなら、送金する相手の口座番号をATMやパソコンの画面に入力すると口座名義人の名前が表示されますが、銀行が違っていると口座名義人が表示されないことがあります。

そういう場合、入力を間違えてはいけないと緊張しますよね。

では、もし入力を間違えてしまったらどうなるのでしょうか。

Aさんが口座番号を間違って入力してしまった場合、該当する口座番号がないとか、口座番号と名義人が一致しないということがわかると、X銀行はAさんに、振り込みできなかったことを通知し、送金したお金をAさんの口座に戻します。

このとき、Aさんが払った振り込み手数料は戻ってきません。

これならそれほど心配することはないのですが、問題は、間違った相手に振り込んでしまった場合です。

ネットバンキングでは、よく利用する振込先を登録しておくことができますが、いくつかある登録先のうち、違うところを選択して送金してしまう、ということはありえます。

もしAさんが、Y銀行のBさんの口座に送金するつもりで、間違えてZ銀行のCさんの口座に送金してしまったとします。

間違えたことに気づいたら、AさんはX銀行にその旨を伝えて、送ったお金を戻してくれるよう依頼します。

依頼を受けたX銀行はZ銀行に返金してもらうよう伝え、Z銀行はCさんに連絡して、Cさんが返金を承諾したら、お金はCさんの口座からX銀行を通してAさんの口座に返金されます。

この手続きは”組戻し”と呼ばれ、”組戻し手数料”がかかります。

金額は銀行によって、630円あるいは840円など。

銀行にとっては手間がかかるので、かなり高くなっています。

また、Aさんが払った振り込み手数料は戻ってきません。

もし、Cさんが組戻しに応じない場合や、CさんがAさんから送金を受けたお金を引き出してしまっていて残高が足りない場合は、Z銀行はAさんにお金を戻すことができません。

そうなったら、Aさん自身がCさんに、お金を返してくれるよう直接交渉することになります。

最近は、他行への振り込みでも口座番号を入力すると口座名義人が表示されることが多くなってきていてますが、まだ全部とはいかないようです。

組戻しになると面倒だし、お金が戻ってくるまでに時間もかかるので、振り込みは慎重にしなければいけませんね。