本日3月10日太陽に最接近!パンスターズ彗星ってどんなの?



本日2013年の3月10日、太陽に『パンスターズ彗星』という彗星が最接近します。それに伴い、3月10日ごろから4月の下旬にかけて「肉眼での観測チャンス」が訪れます。今回は、このパンスターズ彗星が一体どんな彗星なのかご紹介します。





■明るくなるか!? パンスターズ彗星!



パンスターズ彗星は、2011年の6月に発見された新しい彗星です。アメリカ・ハワイ州にある『パンスターズ 』(Pan-STARRS)によって観測されました。

パンスターズは、地球に衝突する可能性のある天体を発見する自動サーベイシステム(全天自動捜索システム)。このシステムに組み込まれている4つの望遠鏡のうちの一つ「パンスターズ1望遠鏡」による発見でした。



パンスターズによって発見された彗星はいくつもあり、今回地球に接近するのは「C/2011 L4」という仮符号(発見された彗星に正式な番号や名称が付くまでの番号)の彗星です。



かなり大きなサイズの彗星と見られており、発見時には「肉眼でも観測できる0等級程度の明るさになるであろう」と推測されました。

しかし、最近の観測研究では肉眼でギリギリ確認できる程度の3等級の明るさになる可能性もあるとのこと。

彗星の明るさが接近時にどれくらいになるかの推測は非常に難しく、今回のパンスターズ彗星も「実際に近づいたところを観測するまで何ともいえない」のが現状だそうです。



ちなみに彗星の明るさの等級は0に近づくほど明るくなります。マイナスになればなるほど明るく、肉眼で観測しやすくなるということです。



■今回を逃すともう見られない!?



パンスターズ彗星は、日本時間の3月10日に太陽に最も接近します。日本では、3月10日以降が観測のチャンスとなります。国立天文台によると、彗星が観測できる方角は「西側」の「低空」。時間は「日の入り後」です。東京の場合、3月の日の入りはだいたい18時。この時間に西の空の低い位置で観測することができます。



日の入り後の西の空では4月後半まで観測することができると予測されています。



また、3月の下旬から4月中旬までは「日の出前」の「東の空」で観測することも可能になります。この期間は朝と夕方の2回観測のチャンスがあるわけですね。



この時期を越えてしまうと、彗星が太陽から離れて明るさを失うため肉眼での観測が不可能になります。

さらにパンスターズ彗星の軌道は、惑星の重力の干渉で放物線を描いているため、今後太陽に近づくことはないと予測されています。

つまり、今回が肉眼で観測できる最後のチャンスかもしれないのです。二度と戻ってこない彗星と聞くと見たくなりませんか?



今年は、パンスターズ彗星だけでなく、『アイソン彗星』という彗星も太陽に接近します。天体ショーがめじろ押しの2013年。まずはパンスターズ彗星の観測から始めてみましょう!



(貫井康徳@dcp)