【男性編】歴史上の人物の辞世の句、行って思いをはせたい最期の地ランキング


好きな歴史上の人物に思いをめぐらせて





辞世の句には、人生の総決算というべき言葉と気持ちが凝縮されています。それが歴史上、活躍した人物の句となればなおさらのこと。それぞれの時代を生きた人物が最後に句を詠んだ場所で、行ってみたい場所はありますか? マイナビニュース会員の男性414名にアンケートをしてみました。





Q.歴史上の人物の辞世の句、行って思いをはせたい最期の地は?(複数回答)

1位 おもしろき こともなき世を おもしろく:高杉晋作(長州藩士)下関市新地町 18.6%

2位 国のため重き務めを果たし得て 矢弾尽き果て散るぞ悲しき:栗林忠道(陸軍軍人)東京都硫黄島 10.6%

3位 露と落ち露と消えにし我が身かな 浪速のことも夢のまた夢:豊臣秀吉(武将)京都市伏見区桃山町伏見城 9.9%

4位 旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る:松尾芭蕉(俳人)大阪府大阪市御堂筋付近 8.7%

5位 あはれなりわが身の果てや浅緑 つひには野辺の霞と思へば:小野小町(歌人)京都市左京区 補陀洛寺 7.7%







■おもしろき こともなき世を おもしろく:高杉晋作(長州藩士)下関市新地町

・「何かと不景気なこの御時世、こういった考え方こそ重要だと思ったから」(41歳/機械・精密機器/技術職)

・「高杉晋作が大好きで、この歌ずっと覚えています。座右の銘です」(33歳/機械・精密機器/営業職)

・「これからなんかやってやるぞ! って気になりそう」(29歳/電機/技術職)





■国のため重き務めを果たし得て 矢弾尽き果て散るぞ悲しき:栗林忠道(陸軍軍人)東京都硫黄島

・「戦争の研究をしており、非常に興味があるので」(26歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「硫黄島は一般人は行けないので、行ってみたいですね」(35歳/人材派遣・人材紹介/経営・コンサルタント系)

・「勝ち目のない戦いに望み、そして散っていった英霊に敬礼。彼は間違いなく名将の一人であった」(30歳/商社・卸)





■露と落ち露と消えにし我が身かな 浪速のことも夢のまた夢:豊臣秀吉(武将)京都市伏見区桃山町伏見城

・「一時代を築いた武将の散った地で、どのような思いをしていたのか堪能してみたい」(26歳/医療・福祉/専門職)

・「太閤の最期のさみしさが感じられる」(33歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)

・「栄華を極めた人間が、最後に露と消えると言った場所をみてみたいです」(47歳/ソフトウェア/クリエイティブ職)





■旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る:松尾芭蕉(俳人)大阪府大阪市御堂筋付近

・「高校時代に文芸部に入ってから俳句を嗜んでいる。そんな自分にとっては芭蕉と言われれば気になる」(25歳/運輸・倉庫/事務系専門職)

・「夢でも旅を続けるロマンチック」(27歳/生保・損保/専門職)

・「松尾芭蕉が好きだから」(23歳/情報・IT/事務系専門職)





■あはれなりわが身の果てや浅緑 つひには野辺の霞と思へば:小野小町(歌人)京都市左京区 補陀洛寺

・「美人といわれた人の思いを想像してみたい」(24歳/情報・IT/事務系専門職)

・「絶世の美女も言ったところに行ってみたいから」(24歳/機械・精密機器/技術職)

・「小野小町がどんな場所でその句を詠んだのか興味があるため」(28歳/情報・IT/技術職)





■番外編:ドラマの影響も無視できません

・願はくは花のもとにて春死なむ その如月の望月のころ:西行(歌人)大阪府河南町 弘川寺「大河での役どころが非常に面白かったひとりだったので」(36歳/印刷・紙パルプ/技術職)

・散るをいとふ世にも人にもさきがけて 散るこそ花と吹く小夜嵐:三島由紀夫(作家)東京都新宿区市谷本村町「三島作品はこれまでよく読んできて、作者の人物像も気になるから」(31歳/学校・教育関連/専門職)

・いざさらば涙くらべんほととぎす われも憂き世に音のみぞ鳴く:建礼門院徳子(平清盛の娘)京都府左京区大原「大河ドラマで平清盛を見ていたから」(24歳/医薬品・化粧品/技術職)





総評

1位は幕末の風雲児、高杉晋作の「おもしろき こともなき世を おもしろく」でした。奇兵隊をはじめとする近代軍事に引き継がれる組織を確立し、外国からの領土租借要求を許さなかった高杉晋作には、ファンが多いようです。また、その生きざまを表す句に元気づけられ、「やるぞ!」という思いになったとのコメントも。





2位は旧陸軍軍人で、小笠原兵団長として硫黄島の守備を任務とした栗林忠道の句「国のため重き務めを果たし得て 矢弾尽き果て散るぞ悲しき」でした。硫黄島が玉砕する際、訣別電報に記されたものです。クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」では、渡辺謙さんが役を演じていたことからも知られています。





3位は豊臣秀吉が伏見城で詠んだ「露と落ち露と消えにし我が身かな 浪速のことも夢のまた夢」です。伏見城にいる方が長かったと言われる秀吉ですが、最期の地も伏見城でした。足軽の子として生まれ、天下人まで登りつめた秀吉が「夢のまた夢」というところに寂しさを感じ、行ってみたいと思う気持ちになったとのコメントが寄せられています。





4位は松尾芭蕉が最期に臨み、大阪で詠んだ「旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る」。今やオフィス街になっている芭蕉最期の地に興味がわいたとのコメントも。5位は小野小町の「あはれなりわが身の果てや浅緑 つひには野辺の霞と思へば」。絶世の美人と謳われた小野小町がいた場所を体感してみたいと言う声が多かったのが特徴的です。





番外編では、ドラマや小説ファンの意見を取り上げてみました。やはりメディアの影響は絶大ですね。人物と辞世の句、2つの要素にまず興味を持ち、その後、最期の地に興味が出始めたというコメントが多く寄せられました。人物と場所を結びつけるものが、辞世の句などの感動を呼ぶ題材である。その場所に出かけるキーワードの一つなのかもしれません。

(文・OFFICE-SANGA 秋田茂人)





調査時期:2013年2月15日〜2013年2月21日

調査対象:マイナビニュース会員

調査数:男性414名

調査方法:インターネットログイン式アンケート