新事業の流れ

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国内トップの約12万冊の電子書籍を扱う「BookLive」(東京・台東区)と三省堂書店(東京・千代田区)は、絶版本をはじめ書店で入手困難な本について、紙と電子の両方で復元して販売する新事業「インタラクティブ ブック ソリューション」をスタートさせた。

最初の企画として、BookLiveで配信して好評だった平凡社「東洋文庫」シリーズを新たに「三省堂書店オンデマンド」で紙の書籍として販売する。

25、26日に新事業説明会

「インタラクティブ ブック ソリューション」は2013年3月7日からスタートし、BookLiveが運営する総合電子書籍ストア「BookLive!」と三省堂書店オンデマンドを連動させた新事業だ。

絶版本を含む入手困難な書籍の中から読者の要望が高い本などについて、両社のどちらかが発行元の出版社と交渉して電子データ化する。さらに「BookLive!」では電子書籍を、三省堂オンデマンドでは紙の書籍を販売する。読者側は、電子と紙の好きなほうを選んで欲しかった本を買うことが出来る。

第1弾として販売する平凡社刊「東洋文庫」は、アジア各地の古典作品を翻訳し詳しい解説を付けた叢書シリーズ。国内作品としては旅行家・菅江真澄『菅江真澄遊覧記』、長岡藩士・河井継之助『塵壺』などがある。

1963年の創刊で2010年には800冊目のタイトルが出版されているが、長らく絶版となっていた書目が多かった。シリーズの中には古本屋などで高値が付く作品も少なくなく、今も根強い人気を誇っている。

「インタラクティブ ブック ソリューション」をめぐっては、入手困難になった良書の掘り起こしを期待する声も多く、3月25・26日には三省堂書店神保町本店で、新事業を紹介する「三省堂書店・BookLive共同事業説明会」が開かれる。