ご当地キャラの使命はなんといっても、その地域や名産品を有名にし、観光客を呼び込んだり、経済的効果を上げることだからです」――ただし、ロイヤリティーが発生しないからといって、損をしないとふまなければ商品は作られないのだとか。

ちなみに昨年暮れの熊本県の発表によると、「くまモン」関連商品の売上高は昨年の1〜6月の間に118億円もあったそうですね。

「儲かるから多くの企業が商品を作る。

それがさらに、そのキャラクターの知名度をあげることにつながっているんです」自由度をあげて多くの人が親しめるようにしたことで、自然と世の中に認知されてきたゆるキャラ。

次なるゆるキャラ界のスターが、静かにどこかの地方で生まれかけているかもしれませんね。

■プロフィール 陸川和男 株式会社キャラクター・データバンク 代表取締役社長、産業能率大学 デジタルコンテンツラボ 客員研究員。

1962年4月東京生まれ。

広告・マーケティングの専門誌の編集者、マーケティング会社の研究員等を経て、2000年7月、株式会社キャラクター・データバンク(CDB)設立。

2002年10月より同社代表取締役社長。

CDB事業の統括を行うかたわら、企業のアドバイザー業務ほか、キャラクタービジネスのアナリストとしてTV・雑誌等でのコメンテーターや執筆、講演活動なども行う。

2002年7月には、世界最大のライセンス協会LIMA(国際ライセンシング産業マーチャンダイザーズ協会)を日本に誘致し、LIMA日本支部を設立した。

著書には、「図解でわかるキャラクターマーケティング」(共著/日本能率協会マネジメントセンター)等がある。

(OFFICE-SANGA 平野智美)