WBC第2ラウンド日本−台湾(チャイニーズ・タイペイ)戦が8日、東京で行われることを受け、台湾メディアの自由時報は「台湾−韓国戦の殺伐とした雰囲気とは一変し、日本のファンが東日本大震災における台湾の支援に謝意を示す活動を呼びかけている」と報じた。

 報道によれば、日本の一部ファンがTwitter(ツイッター)上で、2011年に発生した東日本大震災で、台湾が全世界の国と地域の中で最も多額の義援金などを贈ってくれたことに対して、「台湾でも大きな注目が集まる日本−台湾戦は、台湾の人びとに謝意を伝える絶好の機会」と指摘し、感謝の意を伝える横断幕を日本−台湾戦で掲げようと呼びかけた。

 台湾ではFacebook(フェイスブック)を中心に、日本で発生した「台湾に謝意表明を」の動きにかんする情報が広まった。多くの台湾ネットユーザーたちは、日本における謝意表明の呼びかけに「感動で心が温められた」という。

 台湾は釣魚台(尖閣諸島の台湾側通称)について「自国領だ」との考えを持つ人が多いが、「(WBCの)日台戦に、釣魚台の問題を持ち出すなど、敵意ある応援方式は不適切だ」との意見を表明するユーザーも多いという。(編集担当:及川源十郎)