沖縄県の胃袋! ディープな「第一牧志公設市場」で未知との遭遇

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ディープな沖縄県を体験したい人なら、ぜひ一度は足を運んでほしいスポットがある。

それが、国際通りから徒歩5分ほどの場所にある「第一牧志公設市場」。

ここは戦前のヤミ市から続く庶民のマーケットで、市が米軍管理用地を借りて、1951年に公設市場とした歴史がある。

現在では200以上の商店が入り、地元の人はもちろん、観光客も多く訪れ、年間通して大いに賑(にぎ)わっている。

ちなみに「第一」とあるからには「第二」もあるはずが、第二牧志公設市場は2001年に閉鎖されたという。

ここはいわば沖縄の胃袋だ。

この地域特有の食文化に興味があるなら、市場は絶好の場所だ。

市場の建物内に入ると、鮮魚や食肉など取り扱うモノがブロックによって分けられているから、ほしいものを探しやすい。

店のオバア(沖縄ではおばあちゃんのことを愛情込めてそう呼ぶのだ)の呼び込みはあるけれど、押し付けがましくない点もうれしい。

さて、並んでいるお魚はとにかくカラフル。

真っ青なアオブダイ、真っ赤なオジサンやミーバイ、黄金の体にブルーのポイントが光るマクブーまで。

正直、「これは観賞用の熱帯魚じゃないのか!?」と、筆者なんかは思ってしまう。

貝だって、巨大なシャコ貝や夜光貝がわんさかと水槽に入っている。

一体これをどうやって食べるんだよ!! 見てるだけでアタマの中で「?」マークがぐるんぐるん回る素材たちなのだ。

実は市場の2階は食堂。

魚介類は3種類まで500円で2階の食堂で調理してくれるのだ。

これが観光客にウケているらしい。

量は少しでも、とれたて新鮮なままで食べたい! でも3種類なんてとてもひとりで食べられないよなぁ……と悩んでいたら、店のおばちゃんはニッコリと笑った。

「まあ1種類だけだったら、300円で調理するよう頼んであげるよ」。

これはありがたい! 早速目の前にあったハリセンボンを購入した。

そもそも、ハリセンボンとは食べられる魚なのか?と一瞬思ったが、沖縄ではこれも、れっきとした食材。

「アバサー」と呼ぶらしい。

ただし、棚に並んでいるハリセンボンは、既に皮は剥がされ針など1本も生えていない。

いかにも貧相で身も少なそうに見えるのだが。

ともかく2階に上がり「みそ汁にする? 唐揚げにする?」と 聞かれ、迷わず「唐揚げ!」と答える。

ええい、ドキドキするけど食ってみようじゃないか!と、そこに、お待ちかねのハリセンボンの唐揚げが、キター! アツアツを頬張るとびっくり。

これがうまい!! 身は弾力があって淡白だけれど上品。

これをポン酢でいただく。

骨は多いけれど、時間を忘れてむしゃぶりついた。

キャラメルのような小さな黒いかたまりはキモで味わい濃厚だ。

できれば泡盛のつまみで味わいたかった。

後でおばちゃんに「ハリセンボン、フグみたいな味でおいしかった!」と言ったら、即座に回答が返ってきた。

「あんたそりゃ、フグの仲間だからねえ」と。

そうだったのか! ついでに棚に並んでる極彩色の魚はどうやって食べるのか、おばちゃんに聞いてみた。

「アオブダイは半身にして、半分は刺し身、半分はあんかけにして食べるといい。

この赤と黄色の魚はシマハタっていう深海魚だけど、塩焼き、煮付け、ガーリックバター、なんでもおいしいよ。

でも1匹5,000円くらいするから高いよ!」鮮魚を満喫したところで、今度は精肉コーナーに突撃! 沖縄料理に豚は必須アイテム。

どんな食材が待ち構えているのか? と思ったら、あるわあるわ。

三枚肉にアバラ肉、ミミガー、豚足、中身(内蔵)……ん? 観光客に人気の「豚のアタマ」は? と探してると店のオバアが「お兄さん、あそこで写真撮るがいいさー」と指さしてくれた。

そこにあったのは、丁寧にサングラスをかけ、ストローハットをかぶったなんとも陽気な豚のアタマだった(もちろん本物だ)。

ちなみにこの豚のアタマ(チラガー)は真空パックになってるという。

お土産にも人気だそうだ。

市場のすぐ近くには、ソーキそばをなんと350円で食べられる店も発見。

まさに食のワンダーランドといえよう。

沖縄に行くなら、必ず一度は足を運びたいスポットだ。

●Information第一牧志公設市場沖縄県那覇市松尾2-10-1