■グローバルリンクアドバイザーズ代表 戸松信博氏

戸松信博氏

鋭い市場分析と自ら現地訪問を繰り返す銘柄分析スタイルに定評がある。『日本人が知らなかった海外投資 米国株』など著書多数。

 日本経済の復調を期待しつつも、「長期的に大きな成長が見込めるのは外国株」というのは、戸松信博氏だ。

「労働人口が減少傾向にあり、国が莫大な借金を抱えている日本経済の未来は、決して明るいとは言い切れない。長期的に円の価値が下落する可能性も高く、その時に備えて外国の資産を適度な割合で持っておくことは、リスクヘッジの観点からも有効です」

 例えば、米国アップル社の株価は、この10年間で60倍以上に。世界に目を向ければ、大幅かつ、息の長い株価上昇が期待できる?お宝?がゴロゴロしている。こうした銘柄を発掘できれば、長期的な恩恵にあずかることが可能。

 外国株と聞くと、難しいイメージを抱きがちだが、最近は一般ビジネスマンの購入者が急増。SBI証券や楽天証券、マネックス証券などの大手ネット証券でも取り扱われ、「日本株と同じような感覚で売買できる」という。

●米国の「IT御三家」と中国のさらなる成長に期待

とはいえ、世界には約7万もの銘柄があり、いざ投資しようにも、何を基準に選べばいいのかわからない。そこで、戸松氏に初心者でも求めやすい外国株について指南してもらった。戸松氏のオススメは米国株と中国株。

「米中2大国の経済情勢は調べやすいので、初心者が始めるならここからでしょう。両国には世界中から大きな資金が集まっているため、株価上昇も期待できます」

 米国株では、「IT御三家」ともいえるアップル、アマゾン・ドット・コム、グーグルに注目というが、「アップルはここまで株価が上がると、さらなる上昇はあまり期待できない」のだとか。一方、「日本でも『kindle』が発売されましたが、まだ電子書籍が本格的に普及していない国で拡大の余地があるアマゾン、『Android』と『Nexus』でさらなる発展が望めるグーグルのほうが上昇率は高くなりそう」という。

 中国株については「中国ネット業界で圧倒的な存在感を誇る騰訊控股(テンセント)は最強銘柄のひとつ。また、中国でティッシュや紙おむつを手がける?中国のP&G?こと恒安国際(ハンアンインターナショナル)、さらにはエネルギー関連の安東油田服務(アントンオイルフィールドサービシズ)なども有望です」という。

 初心者は左の注意点にもご留意。

★プロが厳選した米国&中国株?

プロが厳選した米国&中国株?

●外国株売買の3大注意ポイント

?証券会社によって取り扱う国や銘柄が異なる
米国株や中国株を取り扱う大手ネット証券は増えているが、取扱銘柄は会社ごとに異なるので、外国証券取引口座開設前に要チェック。

?外貨建ての売買なので為替レートに注意
日本円で入金すると証券会社が両替して現地通貨で投資するため、少しでも利益を増やすためには、円高の時に買い、円安で売りたい。

?手数料や取引時間の違いなどもチェック
米国株なら手数料はドル建てで、取引時間も日本の深夜となる。米国株は企業名を略したコード、中国株は証券コードで売買できる。