アートとコマーシャルの融合に成功したファッションフォトグラファー、Juergen Teller (ユルゲン・テラー) の写真展がロンドンのICAで開催

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文: 編集部

1998年から Marc Jacobs (マーク ジェイコブス) の広告写真を撮り続けていることで広く知られる Juergen Teller (ユルゲン・テラー)。1964年にドイツのエアランゲンで生まれ、1986年からロンドンを拠点に活動している、いま最も人気のファッションフォトグラファーのひとりだ。長年にわたり Helmut Lang (ヘルムート ラング) や Yves Saint Laurent (イヴ・サンローラン)、Vivienne Westwood (ヴィヴィアン・ウエストウッド) ともコラボレーションを行っていて、最近では CÉLINE (セリーヌ) とも仕事をしている。もちろん、『W Magazine』『i-D』『Purple (パープル)』などといった世界的に影響力が高い雑誌でも活躍している。


Vater und Sohn, Bubenreuth 2005 © Juergen Teller



Teenager, Suffolk 2010 © Juergen Teller


Juergen Teller ほど、アートとコマーシャルの分野の融合に成功しているアーティストはなかなかいないだろう。ユーモアと自虐、そして感情に訴えかける誠実さを兼ねそろえた作風は、作品を見ればすぐに彼を連想させてしまうほど独特だ。


(Left) Cat smoking, Hydra, 2012 © Juergen Teller / (Right) Pettitoe, Suffolk, 2011 © Juergen Teller


Pettitoe, Suffolk, 2011 © Juergen Teller

1986年にロンドンに移住後、Juergen Teller が頭角をあらわしはじめたのは音楽業界での仕事からだった。Björk (ビョーク)、PJ Harvey (ピージェイ・ハーヴェイ)、Courtney Love (コートニー・ラヴ) などのレコードカバーを撮影し、Sinéad O’Connor (シネイド・オコナー) のシングル曲「Nothing Compares 2 (ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー)」でのカバー撮影は、彼のキャリアにおける分岐点ともいえる作品だった。1991年にはドイツをツアー中の Nirvana (ニルヴァーナ) のバックステージもカメラにおさめている。雑誌業界では、80年代後半から活躍をはじめ、当時若干15歳だった Kate Moss (ケイト・モス) も撮影している。


Kate Moss, No.12, Gloucestershire, 2010 © Juergen Teller



The Keys to the House No.39, Suffolk 2010 © Juergen Teller


そして現在、Juergen Teller の写真展「Juergen Teller: Woo!」が、ロンドンのInstitute of Contemporary Arts (現代美術館、以後 ICA) にて開催されている。「Juergen Teller の写真はアートなのか、彼はアーティストなのか、もしくはフォトグラファーなのか?そのような質問は愚問にすぎない。彼は最高のイメージメーカーだ」と、ICAのエグゼクティブ・ディレクターを務める Gregor Muir (グレゴー・ミュア) はいう。この写真展では、Lily Cole (リリー・コール) や Kate Moss、Vivienne Westwood などのイメージから、家族のポートレートやランドスケープ写真まで、90年代以降の代表的なファッション・商業写真が展示されている。

Juergen Teller
URL: http://www.juergenteller.com


Mother with Crocodile, Bubenreuth, Germany 2002 © Juergen Teller


<イベント情報>
Juergen Teller: Woo!
期間: 2013年1月23日 – 3月17日
時間: 11:00 – 18:00 (火 – 日) / 11:00 – 21:00 (木) / 月曜日休館
場所: Institute of Contemporary Arts
住所: The Mall, London, SW1Y 5AH
Tel: +44 (0)20 7839 0737
URL: http://www.ica.org.uk