工場萌え!! 瀬戸内海の夜は眩い光に包まれる - 工場夜景鑑賞のススメ

写真拡大

今、ひそかに全国的なブームとなっている工場夜景の鑑賞。

2012年に開かれた第3回「全国工場夜景サミット」では、北海道室蘭市、神奈川県川崎市、三重県四日市市、福岡県北九州市、そして山口県周南(しゅうなん)市が、工場夜景の美しさを発信と産業の発展を目指す、“五大工場夜景都市”を宣言したほどだ。

このうち、周南市が含まれる瀬戸内工業地域は、岡山県、広島県、山口県、そして四国にまで工場が点在している大規模な工業地域だ。

また、他の地域と違い、工場が密集しているという特徴があり、独特の夜景が楽しめる。

瀬戸内工業地域の主要な工業都市には、倉敷市、新居浜(にいはま)市、今治市、福山市、呉市、広島市、周南市、宇部市、岩国市、などがある。

それらの中でも倉敷市の水島コンビナートは、総面積約2,500haの空間に200を超える事業所が立地しているだけに、光の集積が美しいと評判だ。

水島コンビナートを含む水島臨海工業地帯は、天正12年(1584)に、この地域の潮止め堤防の築造に端を発している。

以降この一帯で、自動車工業やガス化学関連の工場が次々と操業を開始していった。

さほど広くないその空間に、製鉄所や火力発電所、石油化学コンビナート、自動車などの工場が密集していて、地元では24時間眠らない街の力強さを感じさせると評判である。

そして、その美しさを存分に堪能したいなら、観光用道路「鷲羽山(わしゅうざん)スカイライン」にある展望台を利用するのがいい。

さらに、倉敷市の南西に位置する新居浜市には、住友グループの工場や石油化学コンビナートがあり、工場と市街地が一体になった夜景を観ることができる。

その他、岩国市には日本で最初の石油化学コンビナートが造られた岩国大竹コンビナートがあり、夜景スポットとしても知られている。

下りの山陽新幹線で九州方面へと向かう途中、山口県に入りいくつかのトンネルを抜けると、いきなり海側に巨大なコンビナートが広がる光景が目に飛び込んでくる。

そこが周南市だ。

周南市観光協会では「人口15万人ほどの街で、市街地と工場がとても近いことから独特の景観が生み出されています」と説明する。

夜になると、コンビナートに明かりがともされて幻想的な光景となるが、それらの夜景は新幹線の車窓からも間近に見ることができる。

だが、その魅力により触れたいなら、海上や陸上から鑑賞するのがオススメ。

実際に周南市ではいろいろなツアーが用意されている。

周南市でクルーズをするならば、「工場夜景ハンティングクルーズ」(定員12名/毎週土・日予約運行不定期/完全予約制)と、「みつけて周南工場夜景クルーズ」(定員45名/毎月1回催行/完全予約制)がある。

波に揺られながらゆっくりと眺める夜景は、カップルや親子の絆を深めてくれるかも。

また、工場を間近に感じながら、地元市民しか知らない工場夜景ポイントをめぐるバスツアーもある(毎月1回催行/完全予約制)。

「ホテルサンルート徳山では、工場夜景を楽しめる部屋を特別に用意しており、夜景評論家の丸々もとお氏オリジナルの夜景グッズのプレゼントもあります」(周南市観光協会)。

丸々もとお氏も、「周南の工場夜景は、闇夜に潜む動物たちのような工場プラントやクレーン群などに出合える、全国でもまれな存在です」と評価している瀬戸内工業地域。

その輝きを、実際に感じに行ってみませんか?●informationまちあい徳山