駅弁屋に聞く。東京駅ジャンル別・人気の駅弁ベスト3!




列車の中で食べる駅弁は、旅行の楽しみの一つ。東京駅1階、改札内に2012年8月にオープンした「駅弁屋 祭」(株式会社日本レストランエンタプライズ)では、北海道から鹿児島まで、日本全国の駅弁を毎日170種類以上も販売しています。

1日平均で8,000個〜1万個、ピーク時には2万個以上売れるといいます。



そこで、同店の倉持幸司店長に、 売り上げの高い「肉系駅弁」、「海鮮系駅弁」について、オープンからこれまでの売り上げベスト3を聞いてきました。



■ダントツの人気は肉がメインおかずの駅弁



まずは、「最も人気でよく売れる」(倉持店長)という肉系の駅弁ベスト3をご紹介。



1位:牛肉どまん中 山形県 1,100円





1992年、山形新幹線開業にあわせて生まれた駅弁。「秘伝のタレ」で味付けした国産和牛の薄切りとそぼろが、山形県産のお米「どまんなか」の上にたっぷりと敷き詰めてあります。誕生から20年間、衰えない人気を誇り、常に売り上げ上位に位置するとか。



2位:極撰 炭火焼き牛たん弁当 宮城県 1,300円





特製の塩だれに漬け込まれ、炭火で一枚一枚ていねいに焼かれた仙台の牛たん弁当。さりげなく器から出ているのは、この駅弁をさらにおいしくしてくれる魔法のヒモ。このヒモを引くと、中身が一瞬で温まる仕組みになっているのです。買ってから時間がたっても、常に温かく柔らかい牛たんと麦飯を楽しめるのが、人気の秘密です。



3位:米沢牛炭火焼き 特上カルビ弁当 山形県 1,500円





米沢牛の大きな特上カルビがご飯の上にドン! と豪快に並んだ焼肉弁当。シューマイが2つとゆで卵も入ってボリュームもあり。少し値段は高めですが、この豪華さなら納得かも。



■海鮮弁当は宮城県強し



続いて、海鮮系のベスト3です。「仙台や三陸の海の幸がたっぷり詰まっている海鮮弁当は、味だけでなく色鮮やかな見た目も根強い人気の理由です。特に、1位と2位は甲乙つけがたい逸品」と倉持店長。



1位:海の輝き〜紅鮭はらこめし 宮城県 1,000円





人気ナンバー1の海鮮駅弁は、宮城県の郷土料理、はらこめし。ふたを開けた瞬間に大量のイクラがまぶしいほどの光を放ち、「輝き」という名前も納得です。敷き詰められたイクラの上に、脂ののった紅鮭がきれいにのせられています。



2位:みやぎ黄金海道 宮城県 1,000円





うに、ホタテ、イクラと旬の海鮮たっぷりのぜいたくな弁当。宮城県北部、奥松島から南三陸、金華山、気仙沼(けせんぬま)、唐桑(からくわ)半島に至る沿岸地域を「黄金海道」と呼びますが、その沿岸の海の幸が詰まったこの「みやぎ黄金海道」は、1位と僅差の人気を誇っています。



3位:平泉うにご飯 岩手県 1,000円





こぶりの箱にぎゅうぎゅうに盛られたうに。JR東北本線、岩手県一ノ関駅発の駅弁です。うにの奥には三陸産の赤いイクラが彩を添え、豊かさを味わうこともできます。



最後に倉持店長おすすめの駅弁をご紹介。



老舗の味 東京弁当 1,600円





東京駅限定の「東京弁当」は、『人形町魚久(うおきゅう)』のキングサーモンのかす漬け、『浅草今半』の牛肉たけのこ、『築地・すし玉青木』の卵焼きなど、東京の老舗の味がたっぷり盛り込まれています。

「幕の内系の駅弁は品数も多く、一品ずつ手間ひまかけて作られているため、製造量はそう多くありません。そのため売り上げランキングには入りづらい商品ではありますが、人気は高く、すぐに売り切れてしまうこともあります」と倉持店長。



年代別人気としては、

「肉系などご飯の上に具材をのせるタイプは若者に人気です。幕の内系などご飯とおかずがきれいに詰められたタイプの駅弁は、年齢層の高めの人に好まれる傾向にあります」(倉持店長)



日本全国の駅弁を東京駅で購入できるのはとても便利。土産にと、一人で複数の駅弁を購入する人も多いとか。筆者の場合は、残業めしは駅弁にして少しでも旅情を、という買い方です。コンビニ弁当より多少割高ではありますが、特別に食べた感じがします。駅弁の楽しみ方もさまざまですが、全種を食べてみたいと思う取材でした。



取材協力:駅弁屋 祭。東京駅改札内、1階のセントラルストリートで170種類以上もの全国の駅弁を販売する駅弁屋。店舗内の厨房で人気の駅弁をつくり、温かいまま出来たての駅弁を食べられる「実演販売」も実施中。営業:朝5時半〜夜23時 年中無休 TEL:03-3213-4352

http://www.nre.co.jp/shop/db/detail_00609/

(尾越まり恵×ユンブル)