中国の旧暦の正月・春節ってどんなことするの?



中国では旧暦のお正月を「春節」と呼び、盛大に祝う習慣があります。もちろん、新暦の正月である1月1日も祝いますが、豪華さはその比ではないそうです。



今回は、日本に職業研修に来ている中国人の方に、春節はどんなことをするのか、またどんなイベントがあるのか聞いてみました。



■春節は中国だけでなく中華圏全体のお祝い



――まず、春節とはどういうものか簡単に教えてください。



春節は中国のお正月です。2013年は2月10日が春節でした。いつからかは定かではないのですが、相当古くから神様に感謝する伝統行事として行われてきたそうです。いまは盛大にお祝いをする日として定着していますね。



――これは中国だけの行事なのでしょうか?



いいえ、中国だけでなく台湾などの中華圏の国で行われます。台湾では春節ではなく、「過年」(グォニィエン)と呼ばれています。シンガポールなどでも春節のお祝いが行われているそうですよ。



――中華圏の国では、どこも春節を祝うのですね。具体的にはどんな祝い方をするのですか?



まず、春節を含む数日間は祝日としてお休みになります。春節の前には日本のお正月と同じように、料理の材料を買い込んだりします。私の家では新しい服を縫ったり買ったりしますね。また、春節になると天に昇って、「玉皇上帝」という神様にその家の一年の行いを報告する、かまどの神様(竈神)を祭る行事も春節の一週間前くらいに行います。



――日本の正月みたいに、新年を迎える準備をするのですか。



そうですね。あとは、赤地に黒い文字で願い事を書いた紙や布を飾ります。玄関のドアには「福」の文字が書かれた紙を逆さまにして貼ります。



――なぜ逆さまにするのですか?



福を逆さまにするのは「福倒」(福が倒れる)と言いますが、中国語には「福到」(福がやって来る)という同じ語呂の縁起の良い言葉があることから、「福が来るように」と願って行われるのです。

――中国では縁起が良いことなのですか。



そうした準備を経て、「除夕」を迎えます。除夕は日本でいう12月31日の大晦日です。今年は2月9日が除夕にあたりますね。除夕の夜は家族全員で過ごします。このとき、みんなで春節に食べる餃子を作ります。春節は餃子を食べるのが習慣なんです。



――餃子が日本でいうおせち料理みたいなものなんですね。



伝統ですね。ただ、都市部では餃子ではなく、海外の料理を食べる人も増えているそうです。



■とにかく盛大にやるのが春節



――除夕を家族と過ごし、元旦を迎えるわけですが、元旦にはどんなことをするのでしょうか?



元旦は身近な人に新年のあいさつをしたり、先ほどの家族で作った餃子や年コウ(注:コウは食に羔)という中国のおもちを食べます。元宵という団子も食べますね。



――よく爆竹を鳴らしている映像をニュースで見たりしますが……

爆竹や花火も春節に欠かせないものです。爆竹は新年を迎える瞬間に最も盛大に鳴らされ、花火もあちらこちらで打ち上げられます。場所によっては隣の人の話し声さえも聞こえなくなります。あまりにもすごすぎて、毎年多くのケガ人が出ているのですが……やっぱり伝統なのでなくすわけにはいかないそうです。



――確かにニュース映像で見てもすさまじいですよね。現地にいたらどんなにすごいのか想像つきません。



地域にもよりますが、とにかくすごいですよ。あとは、新年を祝う竜の舞や獅子舞が行われます。



――春節には日本のお年玉みたいなものはないのですか?



ありますよ。「圧歳銭」といって、日本と同じように家族や親せきからお金をもらいます。一人っ子も多いですし、2,000元(日本円で約2万5千円ほど)以上のすごい金額をもらっている子供もいますよ(笑)。



――うらやましいですね(笑)。ほかに、特徴的な行事はありますか?

日本の厄年のように、中国にも年男や年女がいます。そういった人は年明けから1週間は赤い衣類を身に付ける習慣がありますね。



――そういった習慣もあるんですね。



本当は全身赤い衣服を着て、1週間どこにも行かずに引きこもらないといけないらしいのですが、働いていたりするとそうはいかないですからね。赤いものを身に着けるだけで済ませる人が多くなりました。



――伝統が廃れていっているのですか……。



春節を含む連休はこうしたお祝いムードが続きます。お正月ムードが二度味わえるのでお得ですよ。



(貫井康徳@dcp)