IAEA(アイエーイーエー)ってそもそも何なの?




中東でも、極東でも、核の問題がきな臭くなっております。このような問題が報じられるときには、多くの場合、IAEA(アイエーイーエー)という組織が登場します。IAEAとはどんな組織なのでしょうか。





■国連の傘下の組織です!



IAEA(アイエーイーエー)は、International Atomic Energy Agencyの略で、国際原子力機関と訳されます。国際連合(国連)傘下の組織で、1957年に設立されました。



その目的は「原子力の平和的な利用促進。原子力が平和的利用から軍事的利用に転用されることを防止すること」です。



本部はオーストリアのウィーンに置かれています。カナダのトロントと日本の東京に「地域事務所」があります。



■IAEAは「保障措置」を行う権限を有する!



IAEAは、原子力の平和利用のための、研究や開発に関して協力しています。IAEAに加盟した国同士の関係を取り持ったり、技術情報の提供も行っています。



その一方で、軍事利用を防ぐための「保障措置」を行う権限を有する、としています(国際原子力機関の概要の2.目的と権限のホ項)。



これが、例えば北朝鮮に対する「査察」といった活動になるわけです。



■現在のメンバーシップの国々は? 北朝鮮は脱退済!



IAEAに参加するということは、IAEAの「保障措置」をも受け入れるということです。IAEAの権限、目的を定めた議定書に署名した国がIAEAに参加できるのです。



2012年11月現在、署名国は158カ国です。



1993年のイラク、北朝鮮の核兵器開発疑惑に直面して、従来の「保障措置」だけでは不足ということで、1997年に追加議定書が採択されました。これは、未申告の核物質や原子力活動、また保障措置下にある核物質が軍事転用されていないかを検査、確認するためにIAEAの権限を強化するものでした。





この追加議定書も締結した国は、2012年12月31日現在で、119カ国と欧州原子力共同体(Euratom)です。



ちなみに北朝鮮は1974年にIAEAに参加しましたが、1994年に脱退しています。また中東で注目されているイランは追加議定書を締結していません。



■現在のトップは日本人の天野さん!



現在、IAEAのトップである「事務局長」は天野之弥(あまのゆきや)さんです。天野さんは、元外務省の官僚で、2009年に日本人として初めてIAEAの事務局長に就任されました。唯一の被爆国である日本の代表として活躍していただきたいところです。





(高橋モータース@dcp)





*……国際原子力機関(IAEA)の概要の2.目的と権限のホ項は外務書の以下のリンクを参照

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/atom/iaea/iaea_g.html



⇒IAEAのホームページ

http://www.iaea.org/index.html



⇒国際原子力機関(IAEA)のメンバーシップ一覧(2012年11月現在)

http://www.iaea.org/About/Policy/MemberStates/



⇒国際原子力機関(IAEA)の追加議定書締結国一覧(2012年12月31日現在)

http://www.iaea.org/OurWork/SV/Safeguards/documents/AP_status_list.pdf