緊張感に包まれた朝を迎えたピネティーナ。そして、決定が下された。インテルFWアントニオ・カッサーノが、3日のセリエA第27節カターニア戦に向け、招集メンバーから外れたのだ。カッサーノは2日、アンドレア・ストラマッチョーニ監督と衝突。そして試合前日、インテルにとって大事なカターニア戦にカッサーノが出場しないことが決まった。

ストラマッチョーニ監督は8時35分(現地時間、以下同)にピネティーナに到着、マルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)が10時に続き、ピエロ・アウジリオSD(スポーツディレクター)も11時25分に到着した。マッシモ・モラッティ会長の痕跡はなし。個人的に問題を解決するために、同会長が姿を現すとの声もあったが…。あるいは、電話ですでに問題に取り組んだのかもしれない。それは今後分かるだろう…。

チームメートとともに練習したカッサーノには、3つの可能性があった。まずは、厳しい罰金処分。残りの2つはさらに厳しいものだ。一つは、一定期間の停止処分。あるいは、(罰金とは別に)カターニア戦に招集しないことだ。

ストラマッチョーニ監督は会見で、カッサーノを外した理由について、次のように説明している。

「停止処分ではない。私の決定だ。単純に私の決定というだけだよ。カッサーノはこの7試合で最も長くプレーしてきた。招集しないのは、私の選択だ。起きたことは、セリエAのドレッシングルームならあり得ることだよ」

「報道されたことは事実じゃない。コンタクトはなく、議論しただけだ。過去にもあったようにね。ドレッシングルームから漏れてしまったことは残念だがね。ドレッシングルームは神聖なもので、内部の決定は内部にとどまらなければいけない。外に漏らすものは、インテルのことが好きではないんだ」

「繰り返す。カッサーノは停止処分ではない。そうじゃなければ、練習していなかったはずだよ。4日には練習に復帰する。何もなければ、木曜のロンドン遠征(トッテナム戦)に向けて招集入りするだろう」

ストラマッチョーニ監督はカターニアとの試合について、このように話している。

「彼らは特にホームでその価値を示してきた。昨季も素晴らしいことをしていたが、それを繰り返すとともに、さらに改善することにも成功している。(ロランド・)マラン監督と選手たちは素晴らしい仕事をしてきたんだ」

「あらゆる点で、明日は直接対決となる。彼らは我々に勝ち点2差をつけられているが、ホームではラツィオ、フィオレンティーナ、ローマを下してきた。ナポリとも引き分けている。歴史的に、インテルにとって難しい場所でもあるんだ。だが、精神的に我々は準備ができている。しばらくぶりにミッドウィークに時間があったからね」