新興国株市場は、年明けから一部の国を除いて好調な滑り出し。景気回復ムードの高まりとともに、上昇相場はしばらく続きそうだ。新興国投資にまつわるホットな話題を盛りだくさんにお届けします!


1月の新興国株は、ブラジル、韓国など一部の国の株価が年初から大きく下落したのを除けば、おおむね好調な滑り出しとなった。

中国本土株式市場の代表的インデックスである上海総合指数は、昨年11月に節目の2000ポイントを割り込んでから急反発し、1月28日には2382ポイントと昨年6月以来の水準を越えた。一方、昨年9月から上昇基調が続いている香港のハンセン指数も1月25日終値が2万3580ポイントと1年9カ月ぶりの高値をつけている。

1月18日に発表された中国の2012年GDP(国内総生産)成長率は、7.8%と前年を大きく割り込んだものの、市場の事前予想を上回ったことなどから景気回復への期待感が高まったようだ。インフレ率も落ち着きを見せており、中国株は買われやすい地合いになっているようだ。

インドのSENSEX指数も昨年6月以来の上昇基調が2013年に入ってからも続いており、1月25 日終値は2年ぶり高値となる2万103ポイントに。同国の財務相が財政赤字削減と成長押し上げへの取り組みを明言したことなどが好感された。

ロシア株も、欧州債務問題に対する懸念の後退や原油価格上昇などに後押しされて、昨年11月以来の上昇トレンドを維持している。

対照的にブラジル株は、重しとなっていた米国の「財政の崖」問題が年初に解決して一時的に上昇したものの、その後は景気減速による企業業績悪化への懸念から大きく調整している。

韓国株も「アベノミクス」によるウォン高(円安)が嫌気されて売り込まれた。



この記事は「WEBネットマネー2013年4月号」に掲載されたものです。