【保存版】若い女性が発症しやすい病気たち



3月1日-8日は『女性の健康週間』です。というわけで今回は、女性が発症しやすい病気、特に若い女性に多く見られるものを中心に紹介します。「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」なんて言葉もありますし、どんな病気があるのか、どんな症状なのかを知っておけば、もしものときに役立ちます。



●子宮頸(けい)がん

ヒト乳頭腫ウイルスというウイルスが原因で、子宮の「子宮頸部」(しきゅうけいぶ)に発生するがんです。性交渉によって、「高リスク型」といわれるヒト乳頭腫ウイルスが長期感染することで発症します。性交経験のある女性なら誰もがなる可能性があります。近年、20代でも発症する女性が増えています。



予防するには、定期的な子宮がん検診、またはワクチンの接種が重要です。日本ではこれまで子宮頸がんの認知度が低かったのですが、近年ワクチン接種費用の助成制度が自治体レベルで設けられるなどしています。



●卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)

卵巣に、液状の成分がたまったことが原因で腫れてしまう病気です。卵巣嚢腫には、水のような液体が溜まる「しょう液性嚢胞腺腫」(しょうえきせいのうほうせんしゅ)、粘り気のある液体がたまる「粘液性嚢胞腺腫」(ねんえきせいのうほうせんしゅ)、「成熟嚢胞性奇形腫」(せいじゅくのうほうせいきけいしゅ)などいくつかの種類がありますが、多くはしょう液性嚢胞腺腫です。婦人科の先生によると、20代、30代の女性には成熟嚢胞性奇形腫の発症が多く見られるそうです。



発症の原因は「月経血が卵巣にたまる」「ホルモンの影響で卵巣内に液状の成分がたまる」などさまざまです。発症すると腹部の膨満(ぼうまん)感、腹痛、頻尿などの症状がありますが、症状が分かりにくいので発見が遅れることもあります。「悪性の腫瘍(しゅよう)」というケースもあるので、これらの症状が見られる場合は早い段階で検査を受けた方がいいでしょう。



●子宮内膜症

月経血の一部に含まれている子宮内膜細胞が、子宮外で定着して増殖することで起こる病気です。増殖した細胞に血がたまり大きくなると、さまざまな症状を引き起こします。ひどい月経痛や骨盤の痛みなどがよくある例です。

若い女性によく見られる病気ですが、明確な予防法はありません。ほとんどは良性ですが、まれに「卵巣がん」に変わることもあります。月経痛などがひどい場合は、早めに婦人科で検診を受けるといいですね。



●バセドウ病

甲状腺ホルモンが過剰に作られる甲状腺の病気の一つです。20代、30代の女性の発症例が多く見られます。原因は明らかになっていませんが、遺伝、ストレス、アレルギーなどが関係しているのではないかといわれています。バセドウ病になると、高血圧や頻拍、汗を異常にかく、息切れ、食欲の増進と体重の低下、などの症状が出ます。治療は甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬の服用、甲状腺の切除手術などがあります。



●橋本病

女性は甲状腺の病気になりやすいといわれています。前述のバセドウ病と同じ甲状腺の病気に、橋本病(慢性甲状腺炎)という病気があります。これは抗体が甲状腺を攻撃することで慢性的な炎症が起こるもの。バセドウ病と違い、細胞が減っていくため甲状腺機能が低下します。発症すると過度の疲労、声が枯れる、皮膚の乾燥、体重の増加、などの症状が現れます。自己免疫疾患なので、特定の予防法はありません。早期発見と早期治療が一番なので、早めの検査が重要です。



●乳腺線維腺腫(にゅうせんせんいせんしゅ)

乳腺線維腺腫は、10代や20代などの若い女性に発症する胸部の疾患です。乳腺に弾力のある「しこり」ができるもので、自分で触って確認することもできます。良性のものなので基本的には経過観察となりますが、異常な大きさの場合は切除手術を行います。また、乳腺線維腺腫だと思っていたものが実は「乳がんだった」ということもあるので、胸にしこりがある人は一度検査を受けてみてください。





免疫疾患などは原因がはっきりしておらず、明確な予防法がありません。しかし、早期発見はどんな病気でも大事なことです。もし「これってあの病気かな?」と思う症状があれば、早めに病院に行くようにしてください。



クリニックの先生に伺ったところ、定期健診を受けるのを忘れないようにしましょう、とのことでした。



(貫井康徳@dcp)