店内は、五反田という街に似合わず!? かなりオシャレです。

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思想家で小説家の東浩紀さんが中心となってオープンさせたというゲンロンカフェ。言論好きな人の集まるカフェということなのですが、実際はどのようなものなのか聞いてみた。カフェのコンセプトは、“会いに行ける哲学者”“会いに行けるプログラマー”だそう。

まぁ確かに、一般的には軽い気持ちで哲学者に会えるとは思えないですよねぇ……。しかし、哲学者とプログラマー? ますます疑問を持ったので、広報の家入さんに詳しく聞いてみました。

――どうして哲学者とプログラマーが並列なんでしょうか?
「共同経営者の清水氏は、プログラマー同士が会話を交わせる場が少ないことをずっと疑問に思われていたそうです。そこでかねてから、文化人や学者が集い、お酒とともに知的な会話を繰り広げる、いわゆる『サロン』と呼ばれてきた様な場所を作りたいと考えてきた東と、場作りの必要性という点で意気投合して、このカフェが出来上がりました」

なんでも東氏はある番組で「文章を書くだけが思想の全てではない。難しい論文書くだけが思想や哲学のひとつの道ではあるまい。ソクラテスもブッダも本を書いていない。あれは弟子たちが書いたもの。むしろ実践するほうや、話して場を作るというのが本来の姿だと思う。とにかく空間を作れば、何かが起こる」と語ったそう。
なるほど、「場」の重要性が決め手というわけですね!

ゲンロンカフェは文系・理系を問わず様々な人たちが集まって交流するための新型イベントスペース兼カフェ。店内には、集まった人が話題にできたり、ちょっと見てみたいけど買うには気が引ける思想書や哲学書など、難しそうな本がずらり。そんな本棚と大型テレビモニターが一体になった内装は「言論」と「IT」との融合をイメージしているそう。

ビルの6階にあるところも、知る人ぞ知る会員制クラブみたいで、心そそられる感じです。
ちなみにここゲンロンカフェでは、思想や哲学を知りたい若者のために、エヴァ論やマンガ表現論講座、ライター・編集者養成教室といったセミナーなども開講中。わずか2時間でチケット完売という人気講座もあるそうで、この先のカフェ活動が気になりますね!
(カシハラ@姐御)