UEFA(欧州サッカー連盟)は27日、2012年のUEFA会長賞を元西ドイツ代表DFのフランツ・ベッケンバウアー氏が受賞したと発表した。『UEFA.com』やバイエルンの公式HPが伝えている。

 ベッケンバウアー氏は受賞について、「名誉ある賞に選ばれて、誇りに思う」と喜びのコメント。UEFAのミシェル・プラティニ会長も授与の際、「ベッケンバウアーは、サッカー界に新時代をもたらした」とコメント。「会長が“皇帝”を表彰しても良いのか? 」とベッケンバウアー氏の異名を用いた冗談とともに、同氏の功績を絶賛した。

「私のサッカーへ対する情熱を目覚めさせた張本人なんだ。彼こそ、現代サッカーの第一人者だよ。フランツ・ベッケンバウアーはサッカーの歴史を変えたね」

 ベッケンバウアー氏は、18歳でバイエルンからプロデビュー。74年からのチャンピオンズカップ3連覇に貢献していた。西ドイツ代表でも103試合で14ゴールを記録。72年の欧州選手権と74年に地元開催だったワールドカップで、キャプテンとして優勝に導いていた。また、引退後に就任した西ドイツ代表監督でも、1990年のイタリア・ワールドカップで優勝を果たしている。