疲れた夜は好きな香りでリラックス

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「幸せホルモン」と呼ばれるホルモンをご存じですか? 正体は「脳内麻薬」としても知られる「β-エンドルフィン」のことです。

出産ストレスだって軽減 美肌の強い味方

モルヒネの6.5倍位の鎮痛効果があるといわれ、出産の時にはβ-エンドルフィンのおかげで痛みに耐えられると言われています。またマラソンなどで苦しい状態が一定時間以上続くとストレスを軽減するためにβ-エンドルフィンが分泌され、快感や陶酔感「ランナーズ・ハイ」がおとずれます。このように、β-エンドルフィンは痛みやストレスを和らげたり、多幸感をもたらしたりする人間にとってはなくてはならない物質なのです。

しかも最近ではお肌(表皮を構成する表皮角化細胞やコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などを作る繊維芽細胞) でも作られることが分かってきました。1)表皮細胞や繊維芽細胞を活性化させる 2)表皮メラニン細胞でのチロシナーゼ活性を阻害することでメラニンの生成を抑えてくれる という2つの効果で、しわ・たるみ・しみ・くすみ・乾燥などの肌悩みを改善・予防し美しい肌に導いてくれる、まさに「美の味方」なのです。

ホルモンを分泌させやすい10パターン

では、どうしたらβ-エンドルフィンは分泌されるのでしょうか。基本的には、1)ストレスから身を守るため(過度な運動や出産時など) 2)感動や幸せを感じる時(心地よいと感じているとき) の2パターンに分けられます。感動や幸せを感じながら、美しくなれるなんて、女子にとって魔法のホルモンですよね!

「幸せホルモン」を分泌させる方法は...

1:20分程度の軽いウォーキング
2:ゆっくり入浴
3:お笑い番組をみて笑う
4:自分へのご褒美!エステでマッサージ
5:大好きなもの、おいしいものを食べる
6:大好きな音楽を聴く、大好きな絵を観る
7:良い香りを楽しむ(アロマセラピー)
8:夢リストをつくる(楽しい事を妄想)
9:楽しかった事を思い出す
10:大好きな人を想う、大好きな人と一緒に過ごす

など

目標に向かって頑張っている人がキラキラ輝いてみえたり、恋すると美しく見えたりするのも、この「幸せホルモン」のおかげなんですね。1日のうち、少しの時間でもご褒美時間を作れることが素肌美人になれる秘訣。魔法の「幸せホルモン」をコントロールできる女性こそ本当の大人の女性なのかもしれませんね。

前田ひずるPROFILE
美容と健康のスペシャリスト。食品会社で研究、化粧品会社で商品企画として勤務。真の美しさ、健康を追求するため、解剖生理学、アロマセラピー、リンパドレナージュ、リフレクソロジー、栄養学などを学び、I・A・I(International Association of Integracy)認定『インテグレーター』ライセンス取得。悩みの根本原因に多角的にアプローチし、一時的な対処療法ではなく、根本改善を促し、真の健康と美しさをサポートしている。