本当に厳しいなら、子どもも一緒に考えさせよう【イラスト/斎藤ひろこ】

写真拡大

高校生ともなれば、食費も日用品費も大人同然(もしくはそれ以上)にかかり、お小遣いや通信費も増えます。教育費は中学生時代よりアップするケースが少なくありません。大学受験をする子どもが多いいま、それに備えて予備校に行けば、費用がかさみやすくなってしまいます。今回は、そんな高校生の子どもがいる家計を管理するコツについてお話しします。

実は一番お金がかかるのが、高校生の子ども

 家計再生コンサルティングをしていて日々実感を深めているのは、"高校生くらいの子どもが一番お金がかかる"という事実です。当たり前といえば当たり前ですが、高校生ともなれば小さな子どもよりもあれこれほしいものが多く、また、そのほしいものも、他愛のないおもちゃと違って高額になりがち。

 大学生になってしまえば、「バイトして自分で買いなさい」といえる場合も多いわけですが、まだ高校生だとなかなか難しいでしょう。そのため、必然的に親がある程度買ってあげることになり、子ども関係の出費が増えることになるのです。

 もちろん、子どもの要求をすべてのんでいたら、家計破綻は必至です。これをお読みのみなさんは、「そんなの当たり前だ。子どもには我慢させるべきだ」とお思いかもしれませんが、現実には結構子どもに甘く、それゆえに赤字家計になってしまっている家庭も多いのです。

 とりわけよく見られるのが、子どもが「もっと成績を上げたいから、予備校に行きたい」といいだし、親がそれを断れないパターン。「服やゲームがほしい」といった要求は断れても、勉強に関連することとなると財布のヒモが緩む親御さん、本当によく見かけます。

 先日コンサルティングに来られたAさんも、家計にまったく余裕がないにもかかわらず、お子さんを予備校に行かせることにしたそうです。「子どもが珍しく、自分から勉強したいといいだしたので……」とのことでしたが、聞くところによると、予備校の月謝は約4万円。

 Aさんは、ただでさえ毎月貯蓄ができない状態だったため、予備校に行かせたおかげで家計はほとんど破綻状態になってしまいました。ボーナスを丸ごと赤字補填に回すことになり、月々の赤字はクレジットカードを使って補填。常に自転車操業のような有り様だったのです。

 しかも、Aさんのお子さんは、まさに親の心子知らずで、「勉強は塾ですればいいから」とタカをくくり、学校をさぼるようになってしまったとか。子どもと対話ができていないと、親が苦労してお金を工面しても、このような状況を招いてしまいます。

 高校生といえば、もう親と価値観を共有したり、家計の現状をきっちり把握してもらうことも十分にできる年齢。難しい年齢でもあるので、素直に話を聞いてくれるとは限りませんが、どうしても無理ができない状態なら、いくら勉強したいといっても家計のやりくりが大変なこと、予備校はかなりお金がかかることなどは、きちんと何度でも話しましょう。

 それに、固定観念にとらわれている人が多いですが、何も予備校に行かなければ受験に受からないわけではありません。現実には独学で大学に進む人も山ほどいます。

 それでも、子どもがどうしても予備校に行きたいというなら、小遣いを減らす、携帯電話をやめる……などの妥協点を探ってください。

 逆に言うと、そういったことを話す機会を設けず、子どもに我慢させることもなく、ただお金を使っていたら、その子自身がお金とうまく付き合えない人間になってしまいます。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)