実績ある選手が移籍、引退して、昨年実績を残していない有名選手に置き換えたという印象だ。

野手陣。えんじ色は規定打席以上。

hanshin-BA


日高剛、コンラッド、西岡剛、福留孝介の4人の実績ある選手を獲得したが、前年に限れば誰も実績がない。
彼らを引退した城島、金本、移籍の平野、ブラゼルに置き換えるというのが補強の骨子である。
リスクがあると思わざるを得ない。

西岡、福留の二人はここ2年、成績不振のため、シーズン通して働いていない。その上に、統一球も初体験である。守備面での問題はないだろうが、ばりばり実績を残すとは考えにくい。
いずれも松井稼頭央程度の働き(復帰1年目.260 9本 48打点)ができれば御の字ではないだろうか。

日高剛は、フルで起用するわけではないだろうが、この選手は打撃はいいがキャッチングに難がある。藤井の保険というところか。

コンラッドは既報。
順応できれば20本程度は期待できよう。良いときのブラゼルには及ばない程度か。

問題なのは、生え抜き、若手が全く成長していないことだ。本来ならば新加入選手と若手がポジションを競り合うべきなのだが、そういう気配はない。新加入選手が楽々とレギュラーを獲得しそうだ。

下手をすると阪神は極端な貧打に泣く可能性がある。今季外野を守る選手の昨年の本塁打の総計は6本である。
同じような「安易な補強」をしたDeNAと比べても貧弱さが目立つ。絵に描いた餅で野球はできないと思うのだが。