RTD(Ready To Drink)と呼ばれる、栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料の人気が高まっている。

RTDに該当する商品は缶チューハイや缶カクテルなどで、ビール大手4社はいずれもRTDの売り上げを伸ばす結果で2012年を終えており、2013年の方針でも需要拡大や売り上げ増を目指している。

そこで、RTDトップシェアのブランド「氷結」を販売しているキリンビールに、人気の理由や今後の展開などを聞いてみた。

同社は、「氷結」と「本搾りチューハイ」の好調に加えて、新商品の「ワインスプリッツァ」もヒット商品となり、2012年のRTDの売り上げは前年比7%増の3,490万箱を達成。

2013年は、さらに11%増の3,870万箱が目標だ。

RTDのターゲットとなる年齢層は20代〜40代の男女で、「氷結」の場合はアルコール度数6%のスタンダード商品が20代〜30代、アルコール度数8%の「氷結ストロング」が30代〜40代とのこと。

なお、RTD全体をアルコール度数別に見た場合、3%以下の”低アル”商品の伸びは鈍化し、7%以上の”高アル”商品は売り上げを伸ばす傾向にあるという。

同社では、嗜好の多様化などをRTD市場拡大の要因と見ているが、同時にそういった要因によりRTDに対する期待が刻々と変化していると受け止めている。

好調を続けているチューハイ商品は果汁感や甘みを楽しむRTDだが、多様なニーズに対応するため、「ハイボール」や「ワインスプリッツァ」のような原酒由来の嗜好性ある味わいが特徴のベースリカー系商品を増やすことで市場を活性化、RTDカテゴリーの間口拡大を狙っているのだ。

ベースリカー系の具体的な戦略として、「ワインスプリッツァ」を3月6日にリニューアル、期間限定商品「ワインスプリッツァ はるいろ」や「ワインスプリッツァ 白サングリア」も順次発売。

さらに、南国をイメージしたラム酒ベースの新商品「カリブーン」を5月22日に発売する。

チューハイ商品は「氷結」のナンバーワンの地位を強固にするべく、「氷結」と「氷結ストロング」を2月製造よりリニューアル商品に順次切り替え、4月には期間限定商品「氷結ストロング 沖縄産シークヮーサー」と「氷結 ハワイアンパイナップル」も発売する。

もちろん、ほかのメーカーもRTDに力を入れており、アサヒビールは3月に新商品の「カクテルパートナー ディアピンク」や「ハイリキ ザ・スペシャル」を発売。

サッポロビールは4月に、伸長が期待できるボトルRTD市場へ「バカルディ モヒート」を投入。

サントリー酒類は「カロリ。

」シリーズの期間限定商品のほか、4月に「トリスハイボール コーラ缶」や「-196℃ ストロングゼロ」を発売する。

どのメーカーも新商品や新フレーバーを次々に投入し、RTD市場の拡大は今後も続きそうだ。

RTDは期間限定商品も多いので、自分のお気に入り銘柄を決めて飲むのも良いが、その時々に発売される期間限定商品を試してみるのも楽しいだろう。