男性の看護職は全体の5%強。徐々にだが上昇傾向にあるという

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高齢化の進行により、看護師の需要が急増しているという。

看護師になるためには、高校卒業後に専門学校などの看護師養成所で3年以上勉強し、国家試験に合格する必要がある。加えて女性の仕事というイメージが強いため転職を考える男性は少ないだろうが、実は意外に狙い目だという。

看護師向け求人サイトの関係者が語る。

「学費は年間100万円前後とけっこうかかりますが、看護師は資格さえ取ってしまえば、年齢や性別を問わずに一生続けられる仕事。景気にも左右されないので、むしろ男性にオススメの職業です」

男性看護師はまだなじみがないが、どれくらいの割合で活躍しているのか。日本看護協会に話を聞いた。

「平成23年の看護関係統計資料集によると、男性の看護職は全体の5%強。徐々にですが上昇傾向にあります。それに伴い、男性の看護師長や看護部長といった管理職も増えてきていますよ」

次に看護師の求人状況は……。

「厚生労働省の調査によれば、2013年で約4万2000人の看護師が不足するとされています。しかも、ますます高齢化が進み、医療や介護を必要とする人が増えるのは必至。看護師の需要は高まっていくでしょう」(看護協会)

続いて、気になる待遇面。

「勤続10年の看護師(非管理職)で、月給31万9590円という調査結果があります」(看護協会)

最後に、どのような男性が看護師として向いているのだろうか。

「女性の同僚と働くことが多いため、その仲間と良好な関係を築けると、仕事はだいぶしやすくなると思います。また、生命に関わる仕事なので、相手を思いやる気持ちと感情のコントロールが必要不可欠。患者さんやご家族が悲しんだり苦しんだりする場面では冷静に振る舞い、しっかりと支えていかなければなりません。そして、時には人の死を目の当たりにすることもあるので、常に覚悟は必要だと思います」(協会)

やはり、人の命を預かる分、厳しい業界。だが、それだけやりがいもある仕事といえるだろう。

(取材・文/高篠友一 イラスト/服部元信)