外階段600段を昇る

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約3万6000人が走る東京マラソン開催の陰で、ユニークなイベントが2013年2月23・24日に開かれた。その名も「東京タワーマラソン600段」。東京タワーの外階段600段を昇ることで、フルマラソンを疑似体験できると謳うイベントだ。最も過酷とされる35キロ地点の疲労や、ゴールの達成感を味わえるという。「ゼロ疲労プロジェクト」が主催。編集部記者(20代男)が2月23日に参加してみた。

だんだんと太ももに疲労が蓄積

当日は少し肌寒く、天気は快晴だった。東京タワーは休日ということもあってか、家族連れや観光客で賑わっていた。まずは東京タワー5階の屋上まで行き、そこから外階段を歩いて昇り、地上150メートルの大展望台を目指す。

スタート時は、順調に最後まで昇り切れるかと思われた。徐々に体が温まり、ほどよく汗もにじんでくる。上空から見下ろす東京の景色も壮観だ。ところが、半分を越えたあたりから、太ももに疲労が蓄積して足が重く感じられた。他の参加者も疲れてスタート時と比べて口数が減っている。息が上がって踊り場で休憩する人もいた。それでも昇り始めると途中リタイアできずトイレもないため、ひたすら進み続けるしかないのだ。

歩き続けてようやくゴールにたどり着いた。走り終わったときのような疲労感だ。タイムは約12分。階段の途中に張られた東京タワーのキャラクター「ノッポンブラザーズ」のパネルが「明日にはヒザが笑ってるぞ」と語りかけている。

無事に昇り切ると「ノッポン公認昇り階段認定証」がもらえ、今回のイベントでは、アボット ジャパン(東京・港区)が扱う、「疲労を予防・軽減させる」という栄養ドリンク「アバンド」がプレゼントされた。さわやかなオレンジ味のドリンクで、喉が渇いていたため一気に飲み干してしまった。

参加した上智大学3年生のリ・デヒさん(22)は、「普段から階段を1段飛ばしで昇っているから疲れていない。明日は走って昇りたい」と語っていた。家族と友人で来た山中崇生さん(40)は、「疲労感で頭がまっ白。高尾山に登ったときよりも疲れた」と言いながらも、笑顔を見せた。

2日間で計587人がイベントに参加した。