太り過ぎると背骨を骨折するってホント?






太り過ぎると体のあちこちの関節に負担がかかる、ということはよく耳にすると思いますが、関節の負担以外にも、体重に耐えられず骨折するのでは?…と心配をする声も聞かれます。体の支柱となる背骨は、太り過ぎると骨折をするのでしょうか?





答えは、「正常な背骨の状態であれば骨折はしないでしょう」です。



背骨は椎骨と呼ばれる骨が積み木のように積み重なってできていますが、椎骨の椎体という部分に真上から圧力をかける実験では、若い人であれば約800kgまで耐えられるとの結果が出たそうです。



高齢者では150kgと、若い人との差はかなり出ますが、それでも日常においては、背骨自体が150kgを支えるということはそう無いと思いますので、太ったことで背骨が骨折するという心配はしなくてもよさそうですね。



ただ、背骨の骨折はある程度年齢を重ねてから起こりやすい「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」により、背骨が部分的につぶれたように骨折をしてしまうことがあります。



骨粗鬆症では、カルシウムやビタミンDの減少により骨密度が低下して骨が弱くなってしまいます。ちょっと尻もちをついて転んだだけなのに…と、多少の負荷によって、骨折をすることがあり、痛みが出ることもあれば、中には本人が気づかないことも。



大きく背骨が曲がってしまう状態になると、日常生活に支障がでるケースもあります。女性に多いですが、男性にも起こります。



正常な骨での太り過ぎでは骨折に至らなくても、もろい骨となれば、どのように骨折の危険性へつながるかわかりません。骨量が低下していく40歳くらいまでに、骨を丈夫にしておき、健康な背骨で年齢を重ねていきましょう。





(文/檜垣暁子)



■著者プロフィール



檜垣 暁子(ひがき あきこ)

オールアバウト 肩こり・腰痛ガイド

http://allabout.co.jp/gm/gp/51/

カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。