福井県JR敦賀駅前から広がる、『銀河鉄道999』『宇宙戦艦ヤマト』の世界

写真拡大

福井県の南西部、琵琶湖にほど近い敦賀(つるが)市に、アニメファンならきっと行きたくなるエリアがあるという。

それは、JR敦賀駅から氣比神宮(けひじんぐう)までの商店街沿いだ。

シンボルロードと言われるこのエリアには、往年の名作アニメ『銀河鉄道999』と『宇宙戦艦ヤマト』のキャラクター像がズラリと並んでいるのだ。

JR敦賀駅を降りるとまず駅前広場に建っているのが、星野鉄郎とメーテルの像だ。

なんだかワクワクしてくるではないか。

そして、いざJR敦賀駅を背にして右側から商店街に入っていくと、銀河鉄道999の正面を模したモニュメントが迎えてくれる。

さらに進むと「WANTED」の貼り紙を眺める星野鉄郎、スーツケースを持ったメーテル、そしておなじみの車掌さんの姿も! 物語に沿ってキャラクター像が配置されており、商店街を進むことでストーリーを追っていくことができるのだ。

さらに歩くと、食堂車に勤めるウエートレスのクレア、999号に乗り込んできたエメラルダス、機械帝国の女王 プロメシュームのモニュメントも。

主要人物だけでなく、物語のキーとなるサブキャラクターの像も多いのが興味深いところ。

最後には、鉄郎とメーテルの別れのシーン、地球に帰った鉄郎がメーテルを思い出す姿もある。

単なるキャラクター像ではなく、名場面のキャラクターたちの表情をばっちり切り取っている上に、順序立てて設置されているため、ストーリーを思い出して胸を熱くするファンも多いという。

しかし、なぜ敦賀市にこのようなモニュメントが作られたのか。

両アニメとも直接関係があるという話は聞かないし、作者の松本零士先生が出身だというわけでもない。

実は、敦賀は全国有数の鉄道と港のまち。

明治時代に日本海側初の蒸気機関車が敦賀を走り始め、また、東京の新橋駅と敦賀の金ケ崎(かねがさき)駅を結ぶ欧亜国際連絡列車が運行。

ロシアのウラジオストクまでの直通定期船により、大陸に最も近い場所として栄えてきた。

そして平成11年(1999)に、敦賀港は開港100周年を迎えた。

開港を記念し、当時の敦賀市のイメージであった「科学都市」と歴史を引き継いだ「港」と「鉄道」に将来ビジョンを重ね合わせ、『銀河鉄道999』と『宇宙戦艦ヤマト』の像を設置することになったという。

もちろん松本零士先生も快諾してくださり、現在では『銀河鉄道999』の像が16体、『宇宙戦艦ヤマト』の像が12体、計28体が並んでいる。

さて、前半はJR敦賀駅を背にして商店街の右手にズラリと並ぶ『銀河鉄道999』のキャラクター像を紹介したが、今度は商店街左手に並ぶ『宇宙戦艦ヤマト』のキャラクター像を紹介していこう。

『宇宙戦艦ヤマト』は、氣比神宮を背にして商店街の右手にあるロボットのアナライザーからスタート。

イスカンダル星の女王 スターシャとその娘・サーシャ、古代進ら一行と森雪との別れのシーン、森雪とアルフォンの再会シーン、信じ合う古代進と森雪など、こちらもドラマチックなストーリーが思い浮かんでくるような流れになっている。

そしてラストを飾るのは、宇宙戦艦ヤマトの名艦医・佐渡酒造。

お酒大好きで普段は酩酊(めいてい)状態だが、医者としての腕前は超一流というキャラクターだ。

メインキャラクターで感動的に〆るのかと思いきや、最後の最後になって佐渡先生が登場するとは! 粋な終わり方に思わずニンマリしてしまった。

敦賀駅周辺の見どころは、もちろんモニュメントだけではない。

様々なお店が軒を連ねる商店街を抜けると「氣比神宮」が見えてくる。

飛鳥時代に建立されたこちらの神宮は、北陸道の総鎮守と呼ばれる由緒ある神宮。

入り口には高さ約11mの大鳥居(おおとりい)が建ち、春日大社、厳島神社とともに日本三大木造大鳥居のひとつにカウントされる。

キャラクターたちに会いに行くついでにこちらの神社を訪れたいなら、毎年9月2日〜15日に行われる「氣比神宮例祭」の時期を狙うといい。

氣比の長祭として有名なこのお祭りの開催期間中には、山車巡行などの様々なイベントも催されるので、シャッターチャンスがいっぱい。

少し気が早いが、今のうちから計画を立てておくとバッチリだ!●information敦賀市役所 観光振興課