韓国企業、ブランドイメージ戦略で海外市場拡大 日本企業との違いは何か―中国報道

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【新華社ソウル】 韓国が経済力の強い国へと急ピッチな成長を遂げたのは、製造業の発展と密接に関係している。鉄鋼、自動車、造船、電子、繊維などの基幹産業の中で、韓国は多くの優れた国際的企業を生み出した。韓国LG経済研究院の金慶延研究委員はこのほど、新華社の取材に対し、「ブランド影響力への重視及び高付加価値型製品の開発が、韓国企業が海外市場で成功を収めた最大の要因だ」と述べた。
韓国製造業の発展情勢について金委員は、「中国、日本、韓国はアジア地域で製造業が比較的発達した3カ国だ。韓国は国内市場が一番小さく、製造業の発展条件においては最も不利だ。これを意識する韓国企業は海外市場の開拓を重んじている」と語った。
韓国企業はブランド影響力を重んじ、現地の市場のニーズに応じた製品を開発している。金氏によると、グローバル市場を切り開くために、韓国企業はブランドづくりに工夫を凝らしている。ブランド影響力は韓国製造業が成功を収めた最も主要な要素の1つだ。韓国で最も成功したブランドとして挙げられるサムスンを例にすると、米国市場を開拓するため、サムスンは製品販売の2年前から米国市場向けの宣伝を強化した。このような方式でサムスンブランドは米国国民の心に深く印象づけられた。多くの米国人がサムスンのことを知っている中で、実際にサムスン製品が米国市場に出回ると、このブランド効果が奏功した。
韓国企業はブランドの現地化を重視している。輸出する際の韓国製造企業のマーケティング戦略は、現地の消費者に良好なブランドイメージを伝えることにある。LGを例にあげると、LGはインドで良好なブランドイメージを構築しており、多くのインド人がLGを自国ブランドとさえ見なしている。またサムスンは携帯電話を中国市場に投入した際、携帯電話の表面に「Anycall」という文字を表記し、「Anycall」のブランドイメージを強めようとした。同時に韓国企業は、現地化戦略において製造業が直面している流通面の課題を解決した。各国の流通ネットワークには大きな違いがあるため、韓国企業は海外市場を開拓するにあたって、地元の流通ネットワークづくりに力を入れた。
韓国製造企業が海外市場の開拓で成功したもう1つの秘訣は、高付加価値型製品の開発だ。これは韓国製造業が投資を重視し、国際社会の流行すう勢に応じることに密接に関わっている。金慶延氏によると、グローバル経済が不況となった際でも、韓国企業は相変わらず投資と製品開発を重視した。このため、ある製品が低迷期に入った際、韓国企業は最適な時期に市場を奮い立たせる高付加価値型の新製品を投入することができた。サムスンのスマートフォンは最もよい例だ。当初はアップルがスマートフォン市場をリードしたが、サムスンは全力で開発を強化し、国際市場のニーズに応じて消費者により近づいた製品を開発した。
スマートテレビを例にあげると、一般テレビ製品が低迷期に入っている中で、サムスンは新製品の開発を進めながら、強いブランド影響力を武器に市場シェアを拡大した。これに反して、日系企業は製品の品質はよいが、ここ数年間、国際化を推進する面で韓国企業に後れをとった。国際市場のニーズに応じていないことがその主因だ。金氏は、「日本の製造企業の多くは東京などの人口が密集する消費力が強い地域に集中しており、内需市場に頼って生存していくことができ、国際市場を開拓する積極性は強くない」と指摘した。
韓国製造業にとってのもう1つの優位性は、大手企業が成熟した製造技術を中心とした組み立て部門を抱えていることに加え、他社に先駆けて大規模な投資を行える能力を持っていることだ。
韓国製造企業の経験は中国企業が学ぶに値する。金慶延氏は、「中国企業も強い技術力を備えているが、ブランド意識は韓国より弱い」と指摘。「中国製品は価格が安いが、品質が悪いといったイメージが強い。これは海外市場を開拓する面で中国企業が直面する最大の問題になる。中国製造企業は海外消費者による中国製品へのイメージを変え、良好なブランドイメージを樹立すべきだ」と提案した。
(翻訳 劉英/編集翻訳 伊藤亜美)