ぎなた読み、パングラム…あなたの知らない言葉遊び



言葉を入れ替えたり、その言葉の持つ意味や響きを使って遊ぶ「言葉遊び」。「しりとり」や「早口言葉」などはまさに代表的な言葉遊びですね。今回は、さまざまな言葉遊びを紹介します。 



●なぞかけ

大喜利などで行われる「なぞかけ」も代表的な言葉遊びです。「○○とかけて△△ととく」というフレーズはおなじみですよね。春風亭梅橋という落語家さんが「なぞかけの名人」と呼ばれていました。最近では、芸人のねづっちが人気を博していましたね。



●駄洒落

言葉の響きを使って遊ぶ言葉遊び。駄洒落ではなく「おやじギャグ」なんて呼ばれ方で定着しています。「電話には出んわ」や「布団が吹っ飛んだ」などはあまりにも有名ですね(笑)。日本の文化の一つですが、うまく使わないと「寒い」印象を与えてしまうのが悲しいところです。



●語呂合わせ

数字などに、その数字から連想される言葉を当てはめる言葉遊びです。歴史の授業の年号の暗記で使った「710年=な(7)んと(10)キレイな平城京」というのもこの語呂合わせです。「5円⇒ご縁」のように、ある言葉に同音の言葉を当てはめることも語呂合わせの一つです。



●回文

普通に読んでも逆から読んでも同じになる文章のことです。「たけやぶやけた」や「しんぶんし」などは皆さんもよく知っている回文ではないでしょうか? 回文の歴史は古く、西暦79年に滅んだイタリアの遺跡からも回文が見つかっているのだとか。



●アナグラム

文章や単語の中の文字を入れ替え、別の意味の文章や単語にする言葉遊びです。日本では、すべての仮名を重複させずに使った「いろは歌」のアナグラムが江戸時代から作られています。明治時代にはコンテストが開催されたこともあるそうです。



●ぎなた読み

文章をわざと間違った区切りで読む言葉遊び。例えば、「胸中に誓った」という文章を別の区切り方で読むと「今日中日勝った」といった感じです。パソコンや携帯で文章を入力する際、自動変換が勝手に意図しないところで区切ってヘンな文章になるのはまさにこの「ぎなた読み」です。



ちなみに「ぎなた読み」という名前は、「弁慶がなぎなたを振り回し」という文章が「弁慶がな、ぎなたを振り回し」と読めたことに由来するそうです。



●入れ詞(いれことば)

文章の文字と文字の間に別の文字を入れて、意味の分からない文章にする遊びです。「アサガオノハナガサイタ」という文に「タ」という文字を入れると「アタサタガタオタノタハタナタガタサタイタタ」となります。クイズや謎解きなどでよく使われていますね。



●倒語(とうご)

倒語とは、言葉を逆に読んで別の意味の言葉にする言葉遊びです。「てぶくろ」を逆から読んだら「ろくぶて」、というのはこの倒語です。古くは秘密を伝えるための隠語に使われていたそうです。



●山号寺号(さんごうじごう)

「車屋さん広小路」「おかみさん拭き掃除」のように、「○○さん(山)○○じ(寺)」となる言葉を作って遊ぶ言葉遊びです。『山号寺号』という落語の中で、登場人物がいろんな「○○さん○○じ」となる言葉を披露するので、この遊びの名前も山号寺号になったそうです。



●パングラム

アルファベットをすべて使用して意味のある文章を作る海外の言葉遊びです。全部のアルファベットを使えば文章は長くなってもOKですが、できるだけ短い文章の方が評価されます。



●ダズンズ

アメリカの伝統的かつ習慣的な言葉遊び。1対1でお互いの母親の悪口を言い合い、先に怒って言い返せなくなった方が負けというルール。フリースタイルラップのルーツだと言われています。海外の映画やドラマで、大勢の観客の前でお互いにママの悪口を言い合っているのはまさにこれです。





最近では、こうした言葉遊びをメインにしたテレビ番組も増えています。おやじギャグの扱いは年々ひどくなっていますが、文化の一つである「言葉遊び」が見直されるのはいいことですね!





(貫井康徳@dcp)