スポーツの有名な番狂わせってどんなの?



スポーツなどで戦力や実績などが明らかに劣る側が勝利することを「番狂わせ」といいます。サッカーでは「ジャイアントキリング」なんていわれていますね。例えば、1996年のアトランタオリンピックで、サッカーの日本代表が格上のブラジル代表を破った試合はまさに番狂わせ、ジャイアントキリングでした。日本では「マイアミの奇跡」なんて通称で呼ばれています。

さて今回は、このような有名な番狂わせを紹介します。



●絶好調のジョコビッチを破った錦織圭

2011年に行われたスイス・インドアーズ・バーゼル。準決勝で日本の錦織圭(当時世界ランク32位)がセルビアのノヴァク・ジョコビッチ(当時世界ランク1位)と対戦。その年のジョコビッチは絶好調で決勝進出は確実と見られていました。しかし結果は錦織の逆転勝ち。この試合はATP(男子プロテニス協会)が選ぶ「2011年の番狂わせゲーム」の一つに選ばれました。



●またもや日本がオリンピックのサッカーで番狂わせ

前述の「マイアミの奇跡」から16年がたった2012年。ロンドン・オリンピックの男子サッカー1次リーグでまたまた日本がジャイアントキリングを起こしました。相手はサッカー世界最強といわれているスペインのオリンピック代表。





下馬評では「日本はまず勝てないだろう」と言われていましたが……終わってみれば1-0で日本の勝利。日本だけでなく、多くの海外メディアにも「オリンピックサッカー史上で最大の番狂わせの一つ」として、報道されました。



●ワールドカップ最大の番狂わせ?

1950年にブラジルで開催された、第4回サッカーワールドカップ。グループリーグ第2戦でアメリカ代表とイングランド代表が対戦しました。当時のイングランド代表は強力な選手を何人も擁し、ホスト国のブラジルと並び優勝候補とされていました。対するアメリカ代表は選手全員がアマチュアの寄せ集めチーム。



イングランドの勝利は絶対と見られていました。が、結果は1-0でアメリカ代表の勝利。「ワールドカップ最大の番狂わせ」とされています。2005年にはこの試合の顛末を描いた『The Game of Their Lives』という映画が公開されているので、サッカー好きはぜひチェックを!



●Jリーグ優勝チームがJFLのチームに……

2004年のサッカー天皇杯。昨年のリーグ覇者である横浜F・マリノスは5回戦で当時JFL(3部リーグ)に所属していたザスパ草津と対戦しました。戦力や実績に勝るマリノスの勝利は堅いと思われていましたが……ザスパが延長戦の末2-1で勝利。しかもザスパは退場者を2人出した状態での勝利ですからとんでもない番狂わせでした。



●霊長類最強の男を撃破!

2000年に開催されたシドニーオリンピックのレスリング競技で起こった番狂わせです。当時オリンピックを3連覇、世界選手権を9連覇し、世界最強とされていたロシアのアレクサンドル・カレリンをアメリカのルロン・ガードナーが破りました。カレリンはガードナーに負けるまで13年間無敗を誇っていただけに、カレリン敗戦のインパクトはすさまじいものでした。



●タイソンをKO!

1990年に東京ドームで行われたボクシング世界ヘビー級タイトルマッチ。ジェームス・ダグラスがマイク・タイソンを破り王座を獲得しました。当時、マイク・タイソンは37戦37勝33KOで無敗。これがボクシングキャリアを始めて最初の敗戦でした。



●白鵬の連勝を止めた稀勢の里

相撲では横綱を平幕力士が倒すことを「金星」(きんぼし)と呼んでいます。これも番狂わせの一つですね。最近では、63連勝中だった横綱・白鵬を当時前頭筆頭だった稀勢の里が破った2011年の11月場所が有名です。相撲は番狂わせが起きると座布団が舞うので面白いですよね。



●最低人気の激走

1989年に行われた競馬のG1レース『エリザベス女王杯』で、20頭中20番人気のサンドピアリスが勝利。倍率は430.6倍で、これはGI最高単勝配当記録として現在も破られていません。





こうした番狂わせが起きると大きく盛り上がるものですが、有利なチームを応援していた側は相当にガックリします。筆者は横浜F・マリノスサポーターなので、今回紹介したザスパ草津戦で敗れた後はしばらく言葉が出ませんでした(笑)。さて、今年はどんな番狂わせが起こるのか楽しみですね。



(貫井康徳@dcp)