姉と妹も登場。東北応援“萌え”キャラ「東北ずん子」の躍進が止まらない!

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長い黒髪を枝豆カチューシャできりりとまとめた美少女、「東北ずん子」が頑張っている。

震災からの復興を目指す東北応援を目的に誕生した“萌え”キャラクターとして、仙台市の菓子メーカーの販促シールに採用されたり、アニソンバーのキャラクターを務めたり……。

さらに今では、彼女の姉と妹まで登場し、アニメ化計画まで浮上している。

仙台市青葉区にある和菓子メーカー「黄金食品」には最近、全国各地から次のような問い合わせの電話が入るようになった。

「あの〜、東北ずん子シールはどうすればもらえるんでしょうか?」。

黄金食品では2012年より、同社メイン商品の「仙台名物ずんだ餅」購入者に東北ずん子シールをプレゼントしている(希望者のみ)。

そのシール欲しさの電話なのである。

えっ、東北ずん子って何よ? とおっしゃる方のために簡単に紹介しよう。

東北ずん子が誕生したのは2011年10月のこと。

東日本大震災からの復興を目指す東北応援のため、東北の企業に限っては許諾なしに、広告や商品パッケージなどに無償で使用できる“萌え”キャラクターが作られた。

それが東北ずん子である。

企画・開発したのは東京のSSS合同会社。

CEOの小田恭央さんは語る。

「私どもの会社はアニメ周辺ビジネスを行うために設立されたのですが、設立後すぐに震災が起きました。

それで、東京から東北を応援する方法を考えたところ、東北ずん子というキャラクターを思いついたんです」。

すぐさま、ずんだ餅をモチーフに開発に着手。

結果、「身長=157cm、年齢=17歳(高校2年生)、趣味=ずんだ餅作り、特技=弓道(弓も枝豆のさやの形をしている)」という設定の愛らしいキャラクターが誕生したのである。

ちなみに、ずんだ餅とは、すりつぶした枝豆に砂糖を加えた「ずんだ」と呼ばれる餡(あん)をお餅にまぶしたもので、宮城、福島、山形、岩手など東北地方一帯で愛されている郷土菓子である。

東北の企業なら、キャラクターを無償で商品利用(店頭POP、商品パッケージ、WEBサイトなどへの使用)できるという斬新なアイデアもあり、東北ずん子プロジェクトは、始動後すぐに各方面から注目された。

経済産業省関東経済産業局の補助のもと主催されている、ビジネスマッチング見本市「Creative Market Tokyo 2011」では、審査員特別賞も受賞している。

版権フリーなため、東北ずんこシール以外にも様々に活用されている。

「未確認ですが、宮城県七ケ浜町の味付け海苔のキャラクターとしても使われているらしいですよ」(小田さん)。

また、萌え系イベントに東北ずん子のコスプレイヤーが現れる、車のイベントに東北ずん子カーが登場するなども確認されている。

東北のコミック同人誌では、ずん子を使った二次創作も少なくないらしい。

アニメファンを中心に、今や全国区で支持されている東北ずん子。

キャラクターの誕生と同時に開発されたAndroid向けのウィジェットも好評な中、2012年9月には東北ずん子ボイスロイドが発売されて人気を博している。

ボイスロイドとは、しゃべってほしい言葉を入力すると、キャラクターがまるで人間のようにおしゃべりするソフトウエア。

東北ずん子の音声は、人気声優・佐藤聡美の声をベースにしているが、発声のスピードやイントネーションは調整可能。

試みに「好きです」と入力したらずん子がかわいいアニメ声で「好きです」としゃべってくれた。

萌える!さらに2012年11月には、東北ずん子のiPhoneゲームアプリも誕生。

東北ずん子が枝豆弓で放つ「ずんだアロー」で敵を倒しながら、47都道府県を旅していくという内容だ。

このゲームには、ずん子の姉と妹も登場する。

ちなみに、姉の名前は「東北イタコ」、妹は「東北きりたん」。

2人はゲーム内で都道府県の豆知識を教えてくれる。

「きりたんは秋田のきりたんぽ、イタコは文字通り青森のイタコから採っています。

ずんだ餅は秋田、青森ではあまりポピュラーでないので、ふたりがその東北の2県をカバーしてくれています」(小田さん)イタコ、きりたんの姉妹は、東北ずん子公式ブログで連載中のずん子小説にも登場する。

ちなみにこの小説では、九州そら、四国めたく、中国うさぎ、関西しのび、といった東北以外の地方キャラも物語に関わってくる。

「こちらの小説は、いずれは書籍として出版し、さらにアニメ化もしようと計画してるんです。

プロジェクトは順調に進んでいます」(小田さん)とのこと。

東北ずん子はこれからもっともっとかわいく逞(たくま)しく成長していきそうだ。

●information東北ずん子 オフィシャルサイト東北ずん子 オフィシャルブログ