向後の7日株:セリクラで押し目買い好機!需給が劇的に改善したバイオ株(458X)
7日以内に株価が沸騰しそうな株を毎日1銘柄ズバリ! 業績サプライズ系、株価出遅れ系、さらに思惑系も…さあ、チェック!!

カイオム・バイオサイエンス(4583)が今日の注目銘柄!

20日に282万8400株の大商いを演じ、始値6460円、高値8640円、安値5910円、終値8050円と、日足のローソク足が「陽線」となり、まさに、「セリング・クライマックス」となった、同社に注目します。同社株は1月29日の21280円から急落し、2月20日の5910円まで、僅か1ヶ月弱の下落幅は15370円、下落率は72.23%に達しました。しかし、ここまでの急落は売られ過ぎとみて、押し目買い好機と考え同社に注目します。

バイオ関連については、1月29日の後場から一斉に急落し、地合いが悪化していました。そのような状況下で、2月6日に、13年3月期通期業績予想の下方修正を発表したことに加え、2月15日に、「第三者割当により発行される行使価額修正条項付き第7回新株予約権の発行及びコミットメント条項付き第三者割当契約の締結に関するお知らせ」を公表したことで、下げに拍車が掛かりました。この急落受け、信用取引で同社株を買っていた投資家に追証が発生し、投げ売りが加速したとみられます。

同社株は、18日から売り気配が続き、20日の全株一致で寄り付いたのは6460円です。15日終値11810円に対し45.30%下落した株価での着地となりました。しかしながら、今回の資金調達方法は、同社が主体となり一定の条件のもと新株予約権の行使指示を行うことができることが大きな特徴であり、行使価額の修正にかかわらず426000株で一定であり、希薄化率は、発行済株式数を分母とした場合、10.01%までに制限されます。また、本新株予約権の発行決議日(13年2月15日)時点における同社発行済株式総数(4254400株)の10%(425440株)以上となる場合の当該10%以上の部分に係る新株予約権の行使は、割当予定先であるマイルストーン社は、できない旨の行使条件が付されています。これら考慮すると、足元の株価急落は明らかに売られ過ぎでしょう。

同社のADLibシステムが生み出した抗Semaphorin3A抗体は、敗血症に対する治療薬となる可能性が大きくなっています。完全ヒトADLibシステム構築における技術的な進展によりBiotecnol社との先鋭技術を持つ会社同士のアライアンスという新たな戦略も展開できるようになっています。
今後、完全ヒトADLibシステムに提携技術を組み合わせる過程で、アカデミア(大学及び公的研究機関等)との共同研究等によって取得した抗体を製薬企業等へ導出する同社のリード抗体ライセンスアウト事業に大きな付加価値がもたらされることでしょう。

ちなみに、同社と公立大学法人横浜市立大学とは、10年4月1日付でSema3A抗体に関する共同研究契約を締結し、これまでに五嶋研と共同で、ADLibシステムによるSema3A誘導性生物反応を制御する機能性抗体の獲得、機能性の評価、マウスキメラ及びヒト化IgG抗体の作製等に成功しています。

日足チャートをみると、20日は一時5910円まで下落し、日足ベースの一目均衡表の雲下限(20日現在、6366円)を割り込みましたが、その後、急速に買い戻され、雲上限(同8135円)付近まで値を戻し、終値は8050円でした。週足では、20日安値5910円は26週移動平均線(同5631円)付近まで接近しました。つまり、今回の急落によって、短期のみならず、中期的な値幅調整が終了し、需給は劇的に改善したとみています。

今後は売られ過ぎからのリバウンドだけでなく、従来技術では獲得できなかった抗体を短期間に創出することが可能となる完全ヒトADLibシステムと、抗体の機能向上を可能にする様々な独自技術を組み合わせることにより、継続的に高付加価値抗体を迅速に創出させることで、新たなる企業価値向上が見込めるため、成長期待を再び織り込むステージに移行したとみています。

向後はるみ(HARUMI KOUGO)
黒岩アセットマネジメント

金融・経済を日々研究し、タイムリーな銘柄情報に定評がある。投信、先物、FXなど金融商品の仕組みにも詳しい。テクニカルアナリスト、ファイナンシャルプランナー。