今も空手式のトレーニングを取り入れている――というよりも、空手の稽古が中核にあるリョート。現代MMAで最も幻想を抱かせてくれるファイターの一人だ (C)MMAPLANET

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23日(土・現地時間)にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで行われるUFC 157 「Rousy vs Carmouche」で、ダン・ヘンダーソンとの一戦に臨むリョート・マチダ。

昨年8月にライアン・ベイダーに勝利して、タイトル挑戦権を再び獲得したと思われた彼は、今、その列で一番前に並んでいる状態ではなくなった。そんな試合前のリョートのダン・ヘン、そしてライトヘビー級戦線について尋ねた。

――常にエキサイティングな試合内容で、観客をわかせるダン・ヘンダーソンですが、現在の彼の実力をどのように判断していますか。

「ダン・ヘンダーソンはタイトル戦線に今もいるファイターだよ。僕は技術で勝っているけど、彼はハードに、最もハードな試合をして勝利を手にしてきている。長い間、MMAというスポーツの第一線で戦い続けていることは尊敬している。

実力的には……、ある限られた力、でも特別な力を持っていると思う。そこが発揮されると試合でも良い結果を残すことができる」

――レスラーでKOパンチも持っていますが、例えば8月に勝利したライアン・ベイダーのようなタイプとも違います。今っぽくはないスタイルと言うのか。どのように攻略しようと考えていますか。

「ヘンダーソンの攻撃力については心配していない。彼が攻めてくるということは、僕にとって有利な条件になるからね。待って戦う必要がないのは、戦いやすいよ」

――ヘンダーソンがタイトル戦線にいるファイターだと言われましたが、リョート自身は8月のベイダー戦で2度目のベルトへの挑戦権を手にしました。しかしながら、9月にヘンダーソンが負傷しジョン・ジョーンズとの試合がメインのイベントが消滅しました。この時、結果的にJJが対戦を固辞し大会が中止になったのですが、チェール・ソネンだけが急遽出場を了承したということでTUFのコーチになり、次期挑戦権を獲得しました。この経緯、ショートノーティスで試合を承諾したからタイトル挑戦権を手にできたという事実をどのように捉えていますか。

「UFCの戦いが、ランキング制が基盤となっているスポーツなら、これはおかしい話だよ。チェール・ソネンは過去数年間、ライトヘビー級で戦っていないファイターだ。彼が挑戦権を得ることできるのは、そうでないビジネスの有り方に沿ってのこと。そして、彼らの間に存在するビジネスについて僕は関与していない。だから、この決定に際して僕も何かいうつもりはない。

ただし、スポーティブな決定ではないよね。僕はMMAに人生を懸けている。だから、僕がいえるのは……。チャンピオンと対戦するとき、それはベストの自分であること。そのためには納得の調整とトレーニングが必要になる。それにはちゃんとした準備期間が必要になる。満足のいく調整期間もないまま世界戦に臨むことは、僕のなかでは正しくないことなんだ」

――MMAがビジネス基調のファイティングであっても、リョートのような考え方をファイターが持つことはとても大切だと思います。だからこそ、挑戦権を得るステップとしてダン・ヘンダーソン戦は大切になりますね。

「みんなタイトルショットについて尋ねて来るけど、今、僕にはダン・ヘンダーソンとの戦いが待っている。5カ月前、僕は挑戦権を手にしていた。今、おかしな話だけのその権利を持っているのはミドル級で戦ってきたチェール・ソネンだ。

僕は次の試合にキャリア、ライフ、ビジネス、全てを懸ける。タイトル挑戦に関しては、挑戦権を手にすれば話をさせてもらうよ」

――ありがとうございました。リョートの大切な試合の翌週にはUFC JAPAN2013が開催されます。プロモーションのためでも良いので、またリョートが来日する日を楽しみにしています。