畳がグッと長持ちする!  正しいお手入れの方法とは?

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新しい畳に取り換えると、それだけでお部屋全体が新しくなったように感じます。

この新しい畳の香りや手触り感は、いつまでも長持ちさせたいものですね。

そのためには、日頃から正しい知識をもってお手入れすることが大切です。

畳という建材は、お手入れの仕方によって寿命が大きく違ってきます。

使い方がよいと、畳の芯材である畳床が50年はもつそうです。

■畳を長持ちさせる方法とは?畳はもともと、乾燥や多湿を繰り返す日本の気候にあった建材として使われてきました。

しかし湿気に対しては弱い性質で、カビを生やしてしまうことがよくあります。

まずは定期的に、畳を半日ぐらい日干しにして、しっかりと乾燥させることが大切です。

ただし、日干しによる乾燥は畳の裏側を向けて行わなくてはなりません。

畳の表側を直射日光に当てると、畳の劣化を早めることになるからです。

また長時間にわたって日光を当てすぎると日焼けしてしまいますので、注意が必要です。

畳の表側については、陰干しで乾燥させるようにしましょう。

また、畳は日常の使い方によって、その寿命を短くしてしまうことがあります。

ほったらかしでホコリをためると、ダニが発生するもとになります。

畳を長持ちさせるには、たたいてほこりを払っておくことも大切といえます。

畳表は2年ほど表面を使用したら、裏返しにして使うと良いでしょう。

畳表は通常4〜5年程度で張り替えることになりますので、このサイクルを目安に痛み具合を確認しながらメンテナンスを行いましょう。

■日常のお手入れ畳の表は日光に当たると、日焼けの跡ができたり、変色したりしてしまいます。

そのため、常に日光が当たらないよう配慮が必要です。

また、畳に掃除機をかけるときは、傷をつけないよう畳の目に沿ってかけるようにしましょう。

雑巾での掃除も同様で、乾いた布で畳の目に沿って拭くようにします。

縁(ヘリ)については、洗剤をつけてからブラシでたたいて汚れを落とすのが畳を傷つけない掃除方法です。

■もしものときの処置方法畳にカビが生えてしまうと、「どうしよう」と慌ててしまいますね。

そんなときはブラシや消毒用アルコールを使って、畳の目にそってカビを取るようにします。

畳の上にも家具などを置くことがあると思いますが、長く置くと跡がついてしまいます。

この場合、水で霧吹きをしてからぬれタオルを当ててアイロンをかけると、くぼみを修復することができます。

意外と知られていないですが、便利な方法です。

畳は長く使われるため、何かをこぼしてしまったり、汚れがついたりすることもあります。

汚れがひどい場合は薄めた酢を使って拭き取るようにしますが、例えばインクなどをこぼした際にはレモン汁や塩素酸ソーダを10倍に薄めた液で拭き取ったりしましょう。

油性ペンはマニキュアの除光液を使い、クレヨンは乾いた布にクリームクレンザーを少しつけて丁寧にこすると、汚れを取ることができます。

しょうゆもこぼすと厄介ですよね。

しょうゆはこぼした上に小麦粉やベビーパウダーをふりかけて、掃除機で吸い取ってください。

また、もし灯油をこぼしたときは、粉末の洗剤やクレンザー、塩、小麦粉を振りかけて掃除機で吸い取ります。

その後に堅くしぼった布で何度も拭きとることをおすすめします。

もし畳が焦げてしまったときは、セロハンテープを貼って焦げ穴が大きくならないようにしておきましょう。

以上が、畳を長持ちさせるための対処方法です。

畳は平安時代から使われ、日本家屋ではいまでも多く見られる歴史ある建材です。

畳の材料にはイグサが使用されていますが、これは定期的に取り換える必要があります。

最近はビニール製のフローリングなども見られる中で、吸湿機能や独特の香り、やさしい手触り感は、イグサを使った畳でしか味わえないものといえます。

しっかり手入れをして、長く使いたいですね。

(文・藤澤 寛)執筆者プロフィール藤澤 寛大学卒業後、大手ゼネコンで超高層建造物の現場監督を経験。

また設計事務所でマンション設計に携わる。

独立開業後、現在は建築設計のみならず建築に関する研究やマンションコンサルティングを行う。

主な業務はマンション購入者へのアドバイスや不動産・デベロッパー評価、管理組合サポート、修繕計画、工事、診断、立ち会い検査など。

建築および不動産関連では、ソフト面からハード面まで建築・不動産の幅広い知識をもつ。