インドのちょっと面白い話




『巨人の星』のインド版が製作されるというニュースをご存じでしょうか? インド用に野球からクリケットに変更して、というものですが……ヘンですよね(笑)。インドという国は日本人からすると変わった国です。インドの面白い話を拾ってみました。





■クリケット好き過ぎだろ!



インドはイギリスの植民地でしたので、イギリス由来のものが現地に根付いています。その一つがクリケットです。日本ではプレーヤー人口が3,000人ほどしかいないマイナースポーツですが、インドでは国民的な大人気スポーツです。



その人気ぶりはすさまじく、テレビ番組の視聴率トップ100をランキングしてみたところ、1位、6位、7位、8位、9位がクリケット中継だったというデータがあります。インドの人たちはクリケット好き過ぎです。



インドのプロクリケットリーグの最高峰が『IPL』(Indian Premier Leagueの略)。9チームで優勝を争います。ちなみにシーズンは2カ月しかありません(笑)。



英スポーティング・インテリジェンス社の調査によると年俸の平均金額が最も高いのはコルカタ・ナイトライダーズというチームで、その金額はなんと約420万ドル(3億5,700万円:1$=約85円)! 平均金額ですよ!



ちなみにクリケットは「サッカーに次ぐ競技人口を持つスポーツ」だそうです。



■マサラダンス好き過ぎだろ!



インド映画のイメージを日本人に決定づけたのは1995年の『ムトゥ 踊るマハラジャ』でしょう。濃い顔のオッサンが主人公で、とにかく能天気に踊る踊る! しかも本筋に関係なく踊る! この1作で日本人は「インドの人は踊るんだなあ」と思ったわけです。



この「踊るお約束」はテレビドラマなどでも遺憾なく発揮されます。恋のドロドロでも、殺人事件がテーマでも、なぜか美男美女が、全員が踊りだすのです。例えば、殺人現場の現場検証の場面でも「踊り」が入るのです。インドドラマは宝塚に近いのかもしれません。



■「一族」を出すから登場人物が多い!



日本人がインドドラマを見てまず面食らうのは、その登場人物の多さです。普通のファミリー向けドラマでも登場人物が20人ぐらいいます。どういう人間関係になっているのか把握するのも一苦労です。



なぜこんなことになるかというと、インドのファミリーは人数が多いからです。おじさん、おばさん、甥、姪などは言うに及ばず、「一族」という意識がとても強いのです。そのためファミリードラマには「一族」がずらっと出るわけです。



■あれ、あの人どこ行った!?



インドドラマを見ていると「あれ、あの主役死んだの?」とか、「あれ、この叔父さん役ってこの人だったっけ?」なんてことが、けっこう起こります。



その俳優により良いオファーが来て別のドラマに出ることが決まったとか、急にイヤになって降板したとか、そういう理由で配役が急きょ変更されるのです。で、そのまま平気でドラマは続くという……(笑)。



日本からすると「契約とかはどうなってるんだ」という話ですが、インドでは普通のことのようです。



■自給自足できすぎだろ!



インドは農業大国でもあります。まず耕作に適した平地がとても多いのです。その面積は約1億6,000万ヘクタールで世界第2位です(ちなみに第1位はアメリカ)。また2007年の統計によると、約7億人が農村地帯に住み、約6億人が専業農業を営んでいます。



1960年代から穀物の増産に努めてきた結果、インドは食糧自給率が100%を超えているのです。日本の農水省がまとめた分析によれば、2003年時点で小麦が85%、油脂類が68%、大豆が96%と100%を割っていますが、それ以外は、米(107%)、畜産物(101%)、砂糖類(111%)、魚介類(107%)、野菜(102%)、果実(100%)。見事に自給できています。



ちなみに米の生産はパンジャブ地方で盛んで、生産量は世界第2位。小麦の生産はインド北部で盛んで、生産量は世界第2位。日本式にもっと効率を追求すれば、インドの穀物生産量はもっと上がるともいわれています。



日本から見ると、とてもうらやましい自給ぶりです。







(高橋モータース@dcp)