生活保護受給者による”不適切な医療機関利用”、医療従事者の5割弱が「見た」

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エス・エム・エスQLifeは18日、医師、看護師、薬剤師の3者に対して実施した「自身が経験した公的補助を悪用した不適切な医療機関の利用」に関する調査結果を発表した。

調査期間は2012年12月23日〜2013年1月11日。

対象は両社が運営する3サイト「院長jp」「ナース専科コミュニティ」「ココヤク」の会員で、有効回答数は医師182名、看護師370名、薬剤師192名の計744名。

まず、生活保護受給者による不適切な医療機関や医療資源の利用を見たことがあるかと尋ねたところ、半数近い46.6%が「ある」と回答。

一方、「ない」は53.4%だった。

不適切な医療機関利用の内容としては、「過剰な受診」「必要無い量・種類の薬の請求」「実態とそぐわない入院希望」などの回答が多いことが判明。

具体的には、「安易な救急車要請、時間外受診」(医師)、「毎日点滴受診。

睡眠薬、湿布、軟膏などの処方をやたら申し出る」(医師)、「診察の際には必ずタクシーを利用し、バスなどは使わない」(看護師)、「夜間に寂しくなり詐病で救急車を利用し病院で個室に入れろと叫び無理やり入院しようとする」(医師)といった事例が挙げられた。

また、明らかに転売目的で薬を希望する患者や、処方を断った医師に対して「何かあったら責任取れるのか」と恫喝する悪質なケースもあったという。

次に、子どもの医療費補助による不適切な医療機関や医療資源の利用を見たことがあるかと聞くと、「ある」は17.2%、「ない」は82.8%となった。

不適切な医療機関利用の内容を見ると、「コンビニ受診(緊急性もないのに、夜間や休日に病院の救急外来をコンビニのように利用すること)」「家族間での薬の使いまわし」などの回答が目立った。

具体的には、「必要以上の受診。

ドクターショッピング(かかる医者を次々と代えて診断を受けること)をする。

子どものカルテで親の薬を出してほしいと言う。

無料期間が終わる直前に、必要のない検査や薬の長期投与を要求する」(医師)、「どうみても母のでしょ?と思われる、ローションや保湿クリームが大量に処方されている」(薬剤師)といったコメントが寄せられた。