■米国に目を向けよう

 2009年のギリシャ政権交代のにおける混乱から始まった欧州不安も最悪期を脱し、ようやく沈静化しつつある。米国でも、2013年1月に減税延長法案が可決されたことで、財政の崖問題も収束に向かっている。日本でも、ご存知の通り、2012年の12月に起こった政権交代により、脱デフレに向けて動き出している。アベノミクスが評価されていることもあって、2月には日経平均も11000円を回復。10月には1ドル79.5円だった為替も2月に入って92.5円を突破し、円安進行によるマーケットが盛り上がりつつある。

 そんな中、米国の代表的な株価指数である、ダウ平均株価は、リーマンショック以降の高値を更新。また、長期の目線でみると、アメリカの株価は我が国とは異なり右肩あがりで推移しており、これからは「米国株」への投資を考えてみるのも手だ。

■株価チャートからみる米国株の魅力

(図1) Dow Jones Industrial Average (1900 - Present Monthly)

(図2) 日経平均プロフィール

 米国企業の株価の平均といえる、「ダウ平均株価」は、過去50年以上にわたって、上がり続けている事実をご存知だろうか。まずは、図1をご覧いただきたい。一時的に金融危機によって下がることがあっても、上昇し続けていることがよく分かる。一方で、日本の株価は1989年のバブル期の株価を越えることは一度もなく、今後も簡単には越えそうにはない(図2)。このような事実からも、右肩上がりに経済成長を遂げている米国株に投資をする魅力は十分にあるといえそうだ。

■米国株取引を始めるには?

 米国株取引を始めるには「ネット証券」の口座を利用したい。大手ネット証券である「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」では、米国株取引サービスを提供しており、同社の「証券総合取引口座」を開設していれば、「米国株取引口座」を申し込むだけですぐに取引を始めることができる。

★ネット証券の米国株サービス

ネット証券の米国株サービス

各社違いはあるが、手数料の安さ、銘柄数、注文方法の充実さを総合的に見ると、マネックス証券が一歩リード。

★ネット証券各社の取引紹介サイト

SBI証券 楽天証券

マネックス証券

とくに楽天証券とマネックス証券は米国株の紹介ページに力を入れている。

■米国株取引と日本株取引の違い

 ここから先は米国株取引の特徴を4点紹介しよう。

特徴1.取引時間が大きく異なっている

 日本と米国では14時間の時差があるので、株式を取引できる時間が異なる。日本時間の23:30〜 6:00 (現地時間(米国東部時間の9:30-16:30 ※サマータイムでは1時間早まる) が取引可能な時間となり、日本の夜中に取引することになる。日中、働いているサラリーマンが帰宅して食事を取ったり、入浴を済ませた後くらいの時間から取引が始まるので、就寝前にデイトレを楽しむことも可能だ。

特徴2.ドルベースで取引を行なう

 米国株はドル建てで取引されるので、日本円をドルに両替する必要がある。取引が終って、最終的に日本円に戻すことを考えると、為替変動の影響を受けて円安になっていれば有利だが、円高になると、米国株の取引で得た利益が為替変動で全てなくなってしまうこともあり得る。そのため、為替の動きに注目する必要がある。

特徴3.ストップ高/ストップ安が無い

 メリットにもデメリットにもなるが、日本の取引ルールのような「ストップ高」「ストップ安」が設定されないので、日本株より値動きが大きくなることが起こる。アメリカでは、日本に比べて、企業買収・合併・スピンオフなど、価格が大きく動くイベントが多いので、値動きに合わせて株式取引をすれば、すぐに大きな利益が得られるかもしれない。

特徴4.1株から売買可能

 日本株のような売買単位がなく、1株から取引可能(※日本の証券会社によっては売買単位を決めているところもあります)なので、少額から取引を始められる。例えば、世界最大のSNSサービス「フェイスブック(ティッカー:FB)」の株価は2/12現在で28ドル前後なので、為替レートを95円/ドルとして計算し、マネックス証券で取引したとすると、28ドル + 手数料14.7ドル = 42.7ドル、42.7×95円/ドル ≒ 4057円(小数点以下切り上げ)。たったこれだけでの金額でフェイスブックの株を持つことができるというわけだ。

 これからも成長を続けるであろう米国株取引の概要を紹介した。ぜひ一度、ご自身で体験してみてはいかがだろうか。

(文/久我吉史)