タイガースが優勝すると還元されるかもしれない定期預金
なぜそんなことを思い出したかというと、ある情報を目にしたから。尼崎信用金庫（兵庫県尼崎市）では、2月1日〜4月30日まで“がんばれ阪神タイガース定期預金”「虎豪逆襲（こごうぎゃくしゅう）」を発売するそうです。
これは、まさに関西圏の金融機関ならではのサービス。阪神タイガースが優勝すると、なんと総額5億円分の商品券が当たるというのです。
そして、結果的にタイガースが優勝したとしましょう。すると、当選者には「全国百貨店共通商品券5万円分」がプレゼントされます。頑張ってもらいたくなりますよね!?
じゃあ、残念ながら優勝を逃してしまった場合。そんな時でも、プレゼントはあります。惜しくも2位となった場合は3万円分、3位の場合は2万円分、4位以下でも「オリジナル阪神タイガースグッズ（8,000円相当）」が用意されているのです。（当選本数はいずれも1万本）
「昨年のタイガースはセリーグ公式戦で残念ながら5位に終わりましたが、今年こそ8年ぶりの優勝を……。今回のこの企画で地域の皆さま、ファンの皆さまに喜んでいただけるよう、当金庫もファン・応援団の一員として声援を送りたいと思います」（同金庫・担当者）
実は同金庫、このような“阪神タイガース応援企画”を過去に何度も実施している。
・「強虎元年」……タイガースが優勝すると金利が3倍、準優勝だと2倍になる（1999年）
・「勝星77」……タイガースが優勝すると金利が7.7倍に、2〜3位だと2倍になる（2002年）
・「Let’s Go V2 HANSHIN Tigers」……優勝か2位か3位で、金利が3倍に。優勝の場合は、さらに抽選でタイガースキャンプ見学ツアーに500組1000名を招待（2004年）
・「獣王無敵」……総額5億円のプレゼント。優勝だと5万円分、2位だと3万円分、3位だと2万円分の商品券が贈られる
などなど……。
どれも、驚きの企画ばかりである。特にリーグ戦の成績に応じ、預金金利が高くなる定期預金は、そのわかりやすさがウケた。金融システム不安が日本経済を覆っている中、「おもろいこと、考えたれ」と同金庫は思い切ったのだ。
また星野仙一監督時代は、背番号「77」にちなんで「勝星77」という商品を発案。サービス内容の破格さとチームへの期待から、預入額が1590億円にまで拡充したという。
その後、金利優遇タイプのサービスは廃止されたが、預入金額は約2700億円に伸びている。
「“やめられない、止まらない”スナック菓子のようなのでしょうか。解約せず、自動継続される方も多いです」（同金庫・橋本理事長）
昨年販売したタイガース定期「獣王無敵」は、そのまま今年分に自動継続されるとのこと。
さすが、日本で一番人気のあるプロ野球チームである。地元民の熱狂的な期待とバックアップを受け、今年も優勝を目指しながら進む。
（寺西ジャジューカ）
