ひざの負傷でギブスをはめているが、彼は笑顔で親指を立てている。サポーター、同僚、そしてほかのクラブからもエールを送られ、インテルFWディエゴ・ミリートはフェイスブックの自身のメージで、次のように語った。

「僕に励ましのメッセージを送り、愛情を示してくれているすべての人に感謝したい。(マッシモ・)モラッティ会長、チームメートたち、インテル全体に感謝している。連絡をくれたすべての同僚たちに感謝している。ジェノア、ミラン、フィオレンティーナ、そして素晴らしい言葉を届けてくれたすべてのほかのクラブに感謝している」

「でも何より、僕を感動させてくれているサポーターたちに感謝だ。こういった愛情は素晴らしい力になる。できるだけ早い復帰を目指して全力を尽くすよ。抱擁を。心から、ありがとう」

ガラタサライMFヴェスレイ・スナイデルも、ツイッターでミリートに「彼へすべてのサポートを。強くいろよ!」とエール。一方、MFエステバン・カンビアッソは、ミリートの負傷はインテルに、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場という目標を達成するための力になると確信している。

「今、ディエゴが落ち込んでいるのは当然だ。彼のケガは深刻なものではないからね。でも僕は、彼が再出発に向けて意欲満々であることを知っている。これは、僕らにとってもさらなる責任となるんだ。僕らのCL男をふさわしい大会へと連れていくために、ね」

「ミリートの負傷で結果やチームのパフォーマンスは二の次みたいになったけど、分けて話すのは難しいことだ。とにかく、(クルージュ戦の)チームは良かった。サン・シーロデビューだった(マテオ・)コバチッチもね。最近批判されていた全員もだ。ウチのDFが悪かったと言われるけど、僕らは無失点だった」

「コバチッチには素晴らしいクオリティーがあり、それを示してみせた。今のインテルにとってのポテンシャルというだけでなく、すでに現実だと考えられるだけの力があることをね。真のインテル? それには継続性が必要だ。インテルが、僕らが最初に頭の中で掲げた目標を最後まで争えることを願っている」

インテルは24日にミラノダービーを迎える。FWマリオ・バロテッリと対戦だ。

「その前にまず2試合がある。ダービーは僕らにとって、まだまだ遠いものだよ。サポーターはもう近くに感じているかもしれない。次のホームでの試合だからね。でも、僕らはフィレンツェ、そしてルーマニアに遠征へ行くんだ。試合ごとに考えていかなければいけない」

「バロテッリ? 僕は自分のチームでも個人について話さないんだ。他チームの選手だったら、なおのことだ」

むしろ、カンビアッソはミリートにエールを送ったミランやローマに感謝している。

「スポーツへの敬意であり、ミリートは90分、シーズンが終わったら、対戦相手にも敬意を示すという模範を見せてきたと思う。結局のところは、スポーツなんだ」

最後に、カンビアッソは契約に関する質問にも答えた。スナイデルにあったように、減俸した上での契約延長となっても、カンビアッソの契約がインテルの「問題」とはならないようだ。

「僕はプレーのことを考える。会長は、僕の契約については30秒で彼が望むように解決すると知っている。いつもそうだったように、連絡が来たら彼らが望むことにサインする。モラッティ会長と話したけど、問題になることはないよ。そうさせようとしたがる人たちがいるけどね。僕とインテルが揉めることはない。だから、時期やあらゆることを検討していく。インテルと問題を抱えることはない」