フルオーケストラの調べと歌声の融合に2万7000人が酔いしれた! 「NANA MIZUKI LIVE GRACE 2013 -OPUS II-」

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声優・水樹奈々のフルオーケストラライブ「NANA MIZUKI LIVE GRACE 2013 -OPUS II-」が1月19・20日、埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催され、各日2万7000人の観衆を集めた。

「魔法少女リリカルなのは」シリーズのフェイト役などで声優として活躍する一方、昨年末の紅白歌合戦に4年連続で出場するなど、アーティストとしても飛躍を続ける水樹奈々。

2013年最初のライブは大観衆のさいたまスーパーアリーナで幕を開けた。

今回のライブは、2011年1月に横浜アリーナで行われた「NANA MIZUKI LIVE GRACE 2011 -ORCHESTRA-」に続き、2度目となるフルオーケストラをバックに従えてのライブ。

オーケストラは神奈川フィルハーモニー管弦楽団、総勢102名。

自身も水樹奈々のファンクラブに加入済みだという藤野浩一が指揮を担当した。

今回は、20日に行なわれた2日目を紹介する。

開幕とともに、荘厳な青い照明に照らし出されるスクリーンに映しだされたのは、山荘風の部屋で古い書を読む水樹の姿。

書を抱えて眠り込む水樹の前に、現れる指揮者の国王とネズミの楽団……といったファンタジックな映像が、オーケストラが奏でるチャイコフスキー・くるみ割り人形の「花のワルツ」と共に流される。

そしてステージの一部を覆っていた円形の紗幕が上がると、巨大なシャンデリア上にドレス姿の水樹が登場。

「残光のガイア」と客席を真紅に染める「SCARLET KNIGHT」で一気にテンションを高めると、「昨日はおしとやかに始めようとしたんだけど、5秒と持たなかったから、今日は私らしくガンガン行きたいと思います! 最後まで一瞬も気を緩めず、おもいっきりかかってきてください!」とライブをスタートさせた。

次のパートでは約10年前にリリースされた「ジュリエット」や「リプレイマシン」が歌われるなど、今回のセットリストはオーケストラとの相性を考えた、普段とはひと味ちがうもの。

最新アルバム収録の「Lovely Fruit」も、オルガンによる印象的なイントロとオーケストラの調べが絡みあう、このライブならではのアレンジだ。

「アヴァロンの王冠」では水樹が全長4mの巨大馬車に乗り、歌いながらセンターステージに移動。

ステージには77人のグレーススペシャルコーラス隊が登場するなど、演出の何もかもが桁違いだ。

ステージ中にはオーケストラが奏でる「ハッピーバースデー」に祝福されての誕生日サプライズが行われ、「前回(2011年)のライブグレイスでもお祝いしてもらって、またみんなでこの時をすごせるのが幸せです!」と感慨もひとしおな様子だった。

アコースティックコーナーでは、普段水樹のライブで演奏するバンド「チェリーボーイズ」と共に「好き!」「deep sea」「ダーリンプラスティック」の3曲を披露。

アップテンポな楽曲で攻め続ける構成が多い水樹のライブで、しっとりとしたバラードが楽しめたのもオーケストラパートとの対比があってこそか。

普段ラフな格好が多いチェリーボーイズのメンバーも、この日ばかりは正装で登場。

水樹自身もロングドレスやタキシード風など、ドレッシーな衣装が中心だ。

「TRANSMIGRATION」を歌いながら再び馬車でメインステージに戻ると、一旦水樹は舞台からはける。

衣装チェンジの間はオーケストラの時間だが、ここで奏でられたのがホルストの組曲「惑星」より「ジュピター」。

各楽器パートの特色が出る構成はまさにオーケストラの本領発揮だが、これほど壮大でゴージャスな衣装チェンジのつなぎがかつてあっただろうか。

ステージに戻ってからは「Pray」「奇跡のメロディア」「恋の抑止力-type- EXCITER」と一気に畳み掛け、昨年末の紅白歌合戦でも披露した「BRIGHT STREAM」で本編を締めくくった。

アンコールでは、フルオーケストラで一番聴きたい声が多かったという「innocent starter」、そして水樹の代名詞とも言える楽曲「ETERNAL BLAZE」を披露。

サプライズ告知として、この日のライブと昨年のQVCマリンフィールドでのライブ映像を収録したBD/DVDが春頃に発売されること、夏にライブツアーを行うことが発表された。

ツアーの初日は7月7日、水樹の出身地である愛媛県・愛媛県武道館に決定しており、この会場は「とても大きな木造の建物で、愛媛県民にとってこのステージに立つことは嬉しくて震えてしまうようなところ」とのことだ。

壮大なオーケストラと共に会場をオレンジの閃光に染め上げた「ETERNAL BLAZE」から一転、ダブルアンコールでは、水樹は一人でステージに登場。

この日のために練習してきたというアルパ(ハープ)を奏でながら「夢の続き」を披露。

ファンへの感謝と、これからも歌い続ける水樹の気持ちを自ら綴った詞の楽曲だけに、拙いながらも心のこもった演奏と共に歌う声は胸に迫るものがあった。

「まだまだ未熟者ですけど、これからもみんなと楽しい時間を作っていけたらと思います。

(地声で)ありがとうございました!!」(水樹)。