ソニー、ボタンや3Dカメラ付きタブレット型コントローラ EyePad を特許出願。発光部でMove機能も

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そういえば来週にも新プレイステーションの発表イベント PlayStation 2013 を控えるソニーが、タブレット状の新コントローラを特許出願していたことが分かりました。

SCEE (ソニー・コンピュータエンタテインメント ヨーロッパ)が2012年7月に出願したのは、タブレット型でタッチパッドやステレオカメラ、さらにボタンやスティック、マイクにスピーカー、モーションセンサ、帯状の発光部などを内蔵した入力デバイス「EyePad」。

出願文によると、「EyePad」はPS3のようなエンターテインメント機器と無線接続して使う入力デバイス。実装と使い方の例として挙げられるのは、アナログスティックやボタンを使った従来どおりのコントローラ操作、手に持って動かすモーション操作、タッチやカメラ・マイク入力。さらにディスプレイを搭載したタッチスクリーンとして、テレビ側のゲーム画面を補助するメニューやマップの表示、ソフトウェアキーボード入力など。

「タブレット型で従来型のボタンやスティックに加えてタッチにも対応する」といえば、次世代一番乗りとして販売中の任天堂 Wii U が目玉として搭載する機能です。また「手元のディスプレイをサブ画面として使いタッチインターフェースやテレビ画面の補完情報を表示する」ならば、Wii U に加えてマイクロソフトも、Xbox 360の新機能 Xbox SmartGlass として導入しています。


対するEyePad のキモは、ステレオカメラで手やそのほかの物体を撮影し奥行きのある3D形状として捉えること。さらにタブレットの側面に発光部 (イラストで斜線になっている部分)を設けることで、ちょうど PS Move コントローラのように、テレビ側に設置した PlayStation Eye で光を捉えて位置や動きを入力すること。

「アイパッド」というあまりな愛称も、タブレットの各部に複数の「眼」を備えること、PlayStation Eye との連携を強調した言葉のようです。


さて、ソニーは2月20日の PlayStation 2013 イベントで新プレイステーションまたは PS4 (仮)、コードネーム ORBIS で知られてきたハードウェアを発表すると見られていますが、PS4(仮)は演算性能の向上よりも、プレーヤーとゲーム機の新しい形のインタラクションや、ソーシャル機能を重視した製品になるとのうわさがあります
特にコントローラにタッチパッドが付く説については、開発キットを入手したと主張する「情報筋」の証言が複数ありました。

この「EyePad」はあくまで出願が見つかっただけで、そもそもいずれかの要素が製品として日の目を見ることがあるかどうか、あるとして発明の解説用イラストに近くなるかどうかはまた別の話。ですがPS4の時代になれば、両手両足に超音波 Move コントローラを括りつけてオーバーヘッドキックを決めつつ、両手にはアイパッドを持って会心の笑顔を3Dキャプチャ、といったこともできるようになるかもしれません。