2020年の五輪競技からレスリングが除外される可能性が高まったことを受け、14日放送、テレビ朝日「やじうまテレビ!」には、ソウル五輪100m背泳ぎ金メダリストで現在は五輪招致委員を務める、鈴木大地氏が出演、見解を語った。

この話を聞いた瞬間、「ビックリしましたね。テコンドーと近代五種(競技)は噂になってましたので、“えっ”てなった」と振り返った鈴木氏は、“レスリングは危機感がなかったのか”という質問について、「見てみると、この何十年かで、競技数が10個あったものが8個に。8個あったものが7個にって段々減らされてるんですよね。その時点で“ヤベーな”と気づかないといけなかったのかな」と語った。

また、「日本は国際的にアピールが下手だということは間違いないですね」と、日本の渉外力の弱さを指摘した鈴木氏は、「私も選手のときにルールが変わったりということがあって、当初、大したことないと思ってましたが、実際選手生活に響いて引退した。そういう想いを後輩たちにさせたくない」と続け、自身が金メダルを獲った後、彼の代名詞でもあったバサロ泳法(潜水泳法)がルール改正により制限され、引退にも影響した過去を引き合いに。

その上で「当時は水中カメラとかもなかったので、潜って泳いでいると見えない。視聴率が下がるって言われた部分もあったんですよ。ただ、真相っていうか、理由が分からない。もう少し色んなかたちで上層部に入っていけば、色んな話も聞けたし、そういうのも防げたかもしれない。そういう弱さがあるのは間違いない」と述べた。