興研(7980)の日足チャート。直近1カ月で株価は2倍になった(提供:株マップ)

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 週末の日経新聞でマスク関連株が上昇という記事があった。株価が上昇した銘柄の一例として、防じんマスク製造の重松製作所(7980)、興研(7963)、ドラッグストアのクスリのアオキ(3398)やマツキヨ(マツモトキヨシホールディングス:3088)の名前が挙がっていた。

 今年は花粉のみならず、中国からの大気汚染物質への懸念で例年以上にマスク需要が盛り上がりそうで、テレビなどでも高品質なマスクが品薄になっていると報道している。マスク関連企業は検索すれば他にもたくさん出てくる。

エステーの先見性を垣間見たマスク事業からの撤退

 そこで思い起こされるのはエステー(4951)のマスク事業からの撤退劇である。SARS、新型インフルエンザ騒動などでマスクが品薄だったピーク時の2009年にマスク事業から撤退している。他社はマスクの量産に乗り出したタイミングに、エステーは撤退をしたというものだ。

 消臭芳香剤と防虫剤というメイン事業への資源集中のためという側面はあったにせよ、売れに売れている時期に撤退をするというのはなかなかできる芸当ではない。

 以前、某週刊誌に載っていた記事によると、社長以外は皆撤退に対して反対だったそうである。しかし、その後マスク需要は一服し、市中には大量の在庫マスクがあふれかえったとのことで、量産に走った企業は困り、エステーはマスクを売り切ってキャッシュを得ることに成功をしたとのこと。

過去の事例にみるブームで大量在庫を抱えるリスク

 こういう事例は他にもある。古くはたまごっちの例が有名だ。

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