水川あさみ主演の人気ドラマ『シェアハウスの恋人』。水川演じる汐は、スーパー勤務・川木辰平(大泉洋)、コンビニ店員・櫻井雪哉(谷原章介)と、共同生活をしており、奇妙な三角関係を展開しています。第1話では、谷原と大泉が唇を重ね、大きな話題となりました。

 キスシーンもさることながら、同ドラマの舞台となっているのが「シェアハウス」です。なかなかイメージの湧きにくい生活スタイルですが、そもそもシェアハウスは、いつから一般的に知られるようになったのでしょうか。

 書籍『シェアハウス』によると、首都圏のシェアハウス数は、2000年には25軒しかなかったようです。しかし、2005年に118軒に増えると、2007年に259軒、2008年に381軒、そして、2012年では1100軒は下らないという数までに増えました。

 また、朝日新聞での「他人と住むこと」について扱った記事数についても見てみると、2004年までは、記事がほぼありませんでしたが、2005年から増加(8件)、2008年に19件、その後少し減りますが、2012年には約半年で28件もの紹介があったといいます。2000年初期にはまだ一般的ではなかったシェアハウスですが、2005年頃から徐々に増加し、2007、8年に急増し定着したと言えるでしょう。

 シェアハウスの魅力といえば、「経済的メリット」があげられます。日本人の平均給与が減少傾向のいま、少しでも生活コストを下げるために、一人暮らしよりも安いシェアハウスを選択するのは充分考えられることです。

 DIY型の場合、ファミリータイプの物件の家賃を折半して住むため、1人あたりの出費は減ります。「HOME'S」の家賃相場によると、東京・吉祥寺の1K、1DKだと6.99万円の家賃が必要となっています。2LDK、3DKの部屋だと14.38万円。しかし、3人で住むと、単純計算で1人あたりの出費は4.79万円と2万円ほど安くなります。最近では設備の良いシェアハウス用物件も登場していますが、少々高めの家賃になっても、3口コンロのあるキッチンや広いリビングなど、パフォーマンスの高い物件に住むことができるのです。

 また、同書では、経済的メリットを追い越す「楽しさ」が、シェアハウスの魅力と紹介しています。「ご飯が楽しい」「家に帰ってきて話す相手がいることで、気持ちが明るくなる」「いろいろな情報や価値観が入る」「自分の興味範囲以外の情報が入ってくる」など、お金以上の充実があるようです。

 「一人暮らしはワンルームが当たり前」と思っていた私たちの前に突然現れた「シェアハウス」という生活スタイル。そもそもワンルームの歴史も30年ほどのもの。これからはシェアハウスが、今以上に当たり前になっても不思議ではありません。



『シェアハウス わたしたちが他人と住む理由』
 著者:阿部 珠恵,茂原 奈央美
 出版社:辰巳出版
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