新発売の「ボンカレー」。CMキャラクターに抜擢された、鈴木京香
今から45年前、世界初のレトルトカレーを発売した大塚食品が12日、都内で『ボンカレー』の新タイプを紹介する会見を開き、45周年のボンカレーは「“箱ごとレンジ”に進化させた」と改良点を説明。また、同商品を「本日12日から発売する」とあわせて発表した。

新タイプは、従来の“湯せん調理”の方式と異なり、外箱上部のフタをあけ、その箱ごと電子レンジで調理するだけの“箱ごとレンジ”を特徴としている。

この商品に至るまで、2009年に発売された同タイプがあった。レンジ化をうたった「ボンカレーネオ」という商品だ。しかし、箱ごとレンジをいう方式でなかったことと、従来品より高価格であったため、浸透度は高くなかった経緯がある。

そのため、同社は「45年前にレトルトカレーを世界で初めて発売して、業界に革命を起こした。今年も勝負。このタイプで革新を起こす」と狙いとした部分、熱い思いが語られた。

新商品の調理時間は「2分で済む」という、“箱ごとレンジ”。カレーを収めるパウチを“オートオープンパウチ”という新タイプを採用。小さな穴からl蒸気を調節しながらの加熱する方式に。そして、レンジから取り出す際、外側が紙パッケージなので、手軽になったなどの利点が語られた。

さらに、そのパッケージ変化で、味が良くなった点もアピールがあった。10人の主婦に「湯せん」と「箱ごとレンジ」との味くらべを実施。9対1の結果を得て、90%の主婦が「(レンジ側を選択して)味に深みがある。スパイスが引き立っている」などとコメント。美味しいと感じたポイントを発言している映像を流した。

同商品の開発責任者は「カレーの調理。加熱による品質変化を調べた。調べていくと、美味しくなる温度が、75度前後であることを突き止めた。電子レンジは、素早くその温度に到達。素材全体にムラなく調理。スパイシーさが増すようになった」と報告した。

関根勤
調理時間・2分の出来上がりを体験した、関根勤(写真右)


東京都内での発表会見。同商品のCMキャラクターに抜擢された女優・鈴木京香(44)とカレー好きの代表として、タレント・関根勤(59)も会場にかけつけ、45年目のボンカレーをアピールした。関根は「45年前。中学生のときに、レトルトカレーが発売されて、1時間以上掛かっていたカレーが手軽に食べるようになって驚いた。今度の“箱ごとチン”も魅力的だ」とレトルトカレーの進化を感じ取っていた。

鈴木京香
CMキャラクターに抜擢された、鈴木京香

鈴木京香
CM「ボンカレーゴールド 突然編」より(2月16日〜放映)

鈴木京香
傘も差さずに家路へ向かうシーンを描く

ボンカレーゴールド
箱ごとレンジ2分。スピード感をアピール

鈴木京香
カレーを“無性に食べたくなったとき”を表現した


レトルトカレーの市場規模(昨年度)は、およそ2,500億円とのこと。同社では、今年の秋ごろまでに、「既存のレトルト商品(中華丼やクッパなど)の全てを“箱ごとレンジ”にする」と発表。規模拡大を推し進めると宣言していた。

■商品概要
・商品名/ボンカレーゴールド(甘口、中辛、辛口)
・内容量/180g
・希望小売価格/税込168円
・発売日/2013年2月12日
・販売エリア/全国

鈴木京香、関根勤
(左から)鈴木京香、関根勤