【ニコ動】ニコニコから″フムフム″に。楽しく学べる教養動画セレクション8本!

写真拡大

有料プレミアム会員が150万人を突破し、無料アカウントを含めると日本人のおよそ5人に1人(2700万人/2012年発表値)が利用しているという巨大動画サービス・ニコニコ動画。動画ジャンルはエンターテイメント系が圧倒的に多いと言われているが、ユーザーの裾野が広がるにつれ“動画”の特性を生かした学習、教養コンテンツも増えてきた。そこで今回は大人が見てもおもしろい、子供と一緒に見たくなる……そんな動画をチョイスしてみた。

「ウレぴあ総研」でこの記事の完全版を見る【動画・画像付き】

■●自由学習の時間

【自然を食べよう!】山菜とカエルの塩スープ編
投稿者:カメ五郎

ニコ動の「自然」カテゴリで圧倒的な人気を誇り、2012年にはテレビ出演も果たした名物投稿者“多摩川のカメさん”ことカメ五郎氏。彼はみずからの足で自然のフィールドを歩き回って食材を調達、そして動植物を実際に調理して食べる……これらすべてを包み隠さず視聴者に見せてくれる。

蛇だろうがカエルだろうが手際よく捌いて食材にするため、刺激の強い流血シーンも当然多い。だが、それでもこの人の動画が視聴者を惹きつけるのは「食べるという行為は他者の命を奪うこと」という、現代人が目を逸らしがちな真理を正面から見据えているからだろう。食材となる生き物には手を合わせてから殺し、その血肉は無駄にすることなく料理に生かす。もしもお子さんが一定の年齢以上なら、親子で視聴してもいいかもしれない秀逸なシリーズだ。肉や魚は切り身の姿で生きているわけじゃないということを、カメ五郎氏の豊富な自然知識とともに学べるはず。

■●算数の時間

初音ミクが円周率500桁覚えたようです。【ねんどPV】
投稿者:ミロ

粘土細工で作られたかわいい初音ミク人形が、リズムに乗って円周率500桁を歌い上げるという動画。ストップモーション(パラパラ漫画の要領)で作られた軽快なミクさんの動き、そして色彩の鮮やかさや背景に置いてある小物類のチョイスまで、思わず見とれてしまうセンスがすばらしい。円周率はご存じのとおり無限に続くわけだが、500桁暗記をひとつの達成目標としている人も多い。先のカメ五郎氏の動画とは違った意味で、こちらもお子さんに見せてあげたい逸品だ。

■●音楽の時間

初心者のための作曲講座
投稿者:cresc(菩薩P)

みずからもボーカロイドで曲を作っている投稿者が、初心者のためにDTM(デスクトップミュージック)での作曲法を指南してくれる動画。この動画の特長は、なんといっても非常に分かりやすいこと。鍵盤の見方から始まって和音づくりのルール、メロディの乗せ方まで、わずか7分半の動画で効率的に解説してくれている。学生時代に音楽の成績が最下位ランクだった筆者にすら「あれ?DTMソフト買ったら自分にも作曲できるんじゃ?」と思わせてしまうほど。最近では無料で使えるDTMソフトが増えてきているそうなので、ちょっとした趣味としてかじってみるのも面白そうだ。

■●美術の時間

少女のつくり方
投稿者:TOM

一見するとなにやら題名が怪しいが、球体関節人形(ドール)の作り方を紹介した動画。人気漫画/アニメ『ローゼンメイデン』に登場するキャラクターのドールを作ろうというのが趣旨だ。素人がマネできるかどうかは別として、この動画は丁寧きわまる解説が最大の特長。材料リストは1円単位で記載、フレーム作りに始まり、手足など各パーツの造形、キモとなる球体関節の制作(←ここが圧巻!)など情報の詰め込み具合が半端じゃない。ドールという趣味の分野に興味がない人でも十分楽しめる動画に仕上がっている。

■●技術の時間

【初音ミク】をレーザー切断機で作ってみた
投稿者:onioni

「音楽の成績が常に1〜2だった過去を持つ俺が DTMを諦めて違う方向でミクを表現してみた」(投稿者コメントより抜粋)という男気あふれる工作動画。ボーカロイド黎明期の名曲『みくみくにしてあげる♪【してやんよ】』をBGMに、1枚のステンレス板から電子の妖精・初音ミクが作り出されるまでを克明に撮影している。作り方の解説などは特になく、視聴者としては「ただ見ているだけ」状態なのだが、それでも投稿者のミクさんに賭ける執念というのは存分に伝わってくる。先のローゼン球体関節動画を見ていても思ったが、こういう草の根レベルから日本人というのは“モノづくり”が好きなんだなぁ……。

■●家庭科の時間

「悪魔の燻製講座」
投稿者:kochang(Dark=kochang)

食べ物を扱う投稿者の中では、冒頭のカメ五郎氏と並んで人気者のDark=kochang氏。世紀末的なメイキャップから「ベーコン小暮」とも呼ばれる。悪魔を自称するこの家庭的な男が、燻製の作り方を伝授してくれる動画だ。燻製づくりを「メスブタの調教」、下ごしらえ処理を「死化粧を施す」など残忍な言葉のチョイスが絶妙。動画のあちこちからにじみ出てくる優しい心遣いとのギャップに多くの視聴者がノックアウトされた。動画の中身は買ってきた肉を洗い、調味料や各種ハーブをすり込むところから始まり、燻製マシーンまで自作してしまう超本格派。続編もいくつかあるが、まずはパート1を見てドS(ド親切)な悪魔の優しさに触れていただきたい。

■●大人の飲酒マナーの時間

【東方】お酒に酔いにくくなる方法【講座】−修正版−
投稿者:NOA

かわいいキャラクターたちが、軽妙なトークをまじえながらアルコールに酔いにくくなる方法を解説してくれる動画。人気同人ゲーム『東方Project』のキャラが出ているが、別に知らなくても問題はない(筆者も詳しくない)。中身は意外に本格派で、「酔い」のメカニズム、酔いやすい人・酔いにくい人の違い、飲む前・飲んでいる最中にできること、二日酔いの対処法まで親切かつ丁寧。この手のコンテンツは文字だけで読むよりも、こうしてBGM付きの動画になっているほうが格段に頭へ入ってきやすい。これからの歓送迎会シーズンを前に、社会人の皆さんは一度目を通しておくといいかも。

■●大人の社会見学の時間

ウィスキー蒸留所へ行ってきた【スコットランド】
投稿者:ノリッチ

英国在住の投稿者が、本場スコットランドのウィスキー蒸留所を取材してきた動画。ニコニコ大百科の記述によると、この動画は「第5回 動画アワード及び動画アワード2012において、【歴史】カテゴリMVD(Most Valuable Douga)に輝いた」そうである。動画そのものはシンプルな構成だが、本業がデザイナーということもあってか構成から字幕の入れ方までスキがない。琥珀色した魅惑の液体がどんな工程で作られるか、13分程度の短い動画で堪能できる。なお、この投稿者はハイレベルな料理動画と猫動画も投稿しており、そっち方面のファンもいる模様だ。


以上、筆者が「これは!」と感じた動画8本を紹介してきたが、もちろんニコニコ動画にはまだ膨大な数の学習・教養コンテンツが潜んでいる。「野生のNHK」「ニコニコ動画講座」などのタグでぜひ検索してみてほしい。

こちらのレポートもどうぞ!
【ニコ動】「歌ってみた」の歴史を振り返る〜デビューしていく歌い手たち [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/7229 ]
【ニコ動】「歌ってみた」の歴史を振り返る〜オーディション編 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/6612 ]
【ニコ動】「歌ってみた」の歴史を振り返る〜ランティス組曲 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/6239 ]
【ニコ動】これぞ日本人の底力!“才能の無駄遣い”動画 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/6319 ]
【ニコ動】ネタ系から魅せる料理まで!ニコ動で腕を振るう個性豊かな“ニコニコ料理人”8選 [ http://ure.pia.co.jp/articles/-/10539 ]