「スマートアシスト」が好評の新型「ムーヴ」

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苦戦を強いられている自動車業界の中で、軽自動車の販売競争が白熱している。各メーカーは開発に力を入れ新車を立て続けに投入し、それに伴い業界シェアも変動し始めた。全国軽自動車協会連合会が2013年1月7日に発表した国内軽自動車シェアによると、ダイハツは首位をキープしたが微減の34.1%。2位のスズキは1.7ポイント下げ、29.6%と19年ぶりにシェア3割を切った。一方のホンダは、16.2%と前年の8.2%から大幅にシェアを伸ばし、日産自動車に代わって3位に躍り出た。

「軽」初搭載の衝突回避支援システムや低燃費に注目

ホンダの好調には、同社が1967年に発売した初の軽自動車「N360」をモチーフにした「N−ONE」の影響が大きい。台形のボディに丸いヘッドライトを備えたボディーデザインが特徴的で、当事を懐かしむ団塊世代だけでなく、デザイン面の目新しさが若者にも受け入れられている。全11種類のボディーカラーをそろえ、車体と屋根を塗り分けるツートンカラーも選べるほか、オプションでフロント部分に花柄や迷彩柄のステッカーを貼ることもできる。

デザイン面で注目を集め猛追するホンダに対して、首位のダイハツは先進装備で迎え撃つ。2012年12月にマイナーチェンジした新「ムーヴ」は、衝突回避支援システムを軽自動車として初めて搭載。フロントグリル内に装着されたレーザーレーダーが前方車両の動作を監視し、衝突の危険性が高まるとブザーなどで警告することに加え、その後もドライバーが回避操作を行わなかった場合は緊急ブレーキが作動する。また、駐車場などで停止中にブレーキとアクセルペダルを踏み間違えた場合に、壁への衝突を回避する機能も備えている。

発売から約1か月で新型「ムーヴ」の累計受注台数は約2万1000台となり、月販目標台数を上回る好調なスタートを切った。同社によると衝突回避支援システムが好評なほか、燃料1リットルあたりの走行距離が29.0キロと「クラストップ」になった燃費性能や、最廉価モデルが107万円という低価格も受けているようだ。