「飛行機」の免許を取るのはどれぐらい難しい!? そのお値段は?

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青い猫型ロボットの出てくるアニメの歌ではないですが、「空を自由に飛びたいな」と思ったことはありませんか。

空を飛ぶためには飛行機が、そして飛行機を動かすためには「飛行機の免許」が必要になります。

飛行機の免許を取るのは難しいのでしょうか。

「飛行機免許学校」を運営している北洋エバージメントのエアスクール事業部 小倉莉会美さんにお話を伺いました。

――飛行機の免許を取得するのは難しいのでしょうか。

いいえ、そんなことはありませんよ。

自動車と同じで、飛行機の操縦に関する座学を受講し、その後、実機による飛行訓練を受け必要な飛行時間を満たした後、試験を受けます。

この試験に合格すれば飛行機の免許をもらえます。

――いきなりジェット機の免許を取ったりすることができるんでしょうか?いえ。

残念ですがそれはできませんね。

飛行機の免許には、まず自家用レシプロ機の単発免許があります。

皆さんが「セスナ機」と呼んでいる、エンジンが1つのプロペラ飛行機です。

この機体の免許をまず取得しないと始まらないのです。

これが取得できたら、次は「多発機」という、エンジンが2つ以上のレシプロ機の免許になります。

「多発限定」というものですが、この免許を取得すると、離陸重量が5.7トンより軽い機体でしたら、どの機体(自家用のレシプロ機)にも乗れます。

――例えばパイロットになりたいとか、商売で飛行機を運転したいとかの場合でも同じ免許なんでしょうか?いいえ。

今ご説明したのは、趣味の免許、「自家用飛行機」のための免許です。

ビジネス(事業用)用の免許はまた別になります。

この事業用免許は、自家用免許を取ってからでないと受験できないんです。

――事業用免許を取るのは難しいんですね。

難しいというか、自家用免許より「経験が必要」ということですね。

「機長時間」(自分が機長として飛行機を飛ばした時間)が100時間以上の者でないと受験できないという条件もありますし。

事業用ということは、他人の命を預かって飛ぶわけですから、飛行経験豊かであることが大事なんですよ。

――技術教習では実際に飛行機を飛ばすわけですよね?はい。

当スクールでは、アメリカのロサンゼルスに「訓練所」があって、そこで「実地訓練」を行うことになっています。

――なぜアメリカで実技をやるのでしょうか。

日本で飛ばすことはできないんですか?それは第一にコストの問題です。

日本で飛行機の実地訓練を行うと、どうしても高くついてしまうんです。

燃料費、保険代、駐機料など……。

あとは空港を取り巻く環境の問題ですね。

飛行場の数が日本と比べてアメリカはケタ違いに多いんです。

通常訓練では、空港まで生徒さんに来ていただかなくてはいけません。

日本では、空港や飛行機の訓練ができる空域が、騒音などの問題もあり都市の近くにないのが現状です。

ですので、その交通費や訓練費もばかになりません。

――なるほど。

日米でそれほどコストは違うものなのでしょうか?日本で飛行機を1時間飛ばすといくらぐらいかかると思いますか?――見当もつきません。

1時間で約5万円です。

日本では自家用免許の取得に実地訓練を約100時間程度行いますので、それだけで500万円かかります。

――うわっ! それは高いですね。

ところがアメリカでは1時間約1万5,000円です。

――えっ。

3分の1以下なんですか?はい。

アメリカでは100時間でも150万円ほどですので、差額が350万円にもなります。

もっともアメリカでは100時間も訓練しませんが……(60時間くらいです)。

――だったらアメリカに行った方がいいですね。

そうなんですよ。